ビジネス

2018.03.18

参加費用17万円、アップルの開発者会議「WWDC」へ行く方法

2017年のWWDCキーノート講演に登壇するティム・クック (Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

アップルは毎年、開発者向けイベント「WWDC」を1週間に渡って開催する。クローズドなイベントながら、最初に行われるキーノート講演には、世界中の注目が集まる。

29回目となる今年は、昨年と同じカリフォルニア州サンノゼにある「マッケナリー・コンベンションセンター」で6月4日から6月8日まで開催される。

例年、アップルはWWDCでiOSの最新版やtvOS、watchOS、macOSのアップデートについて発表している。昨年は、運転中にiPhoneを操作できなくする「Do Not Disturb While Driving」機能や、App Storeのデザイン刷新、パズルゲーム「Monument Valley 2」の配信開始、iOS 11で追加されたiPad専用機能、「トイ・ストーリー」のキャラクターを使ったウォッチフェイスなどについて発表した。

毎年サプライズを1つか2つ用意しており、昨年はiPad Pro 10.5や新型iMac、HomePodなど新たなハードウェアが発表された。

今年のWWDCの注目ポイント

WWDCは開発者向けカンファレンスであることから、ソフトウェアのアップデートが発表されるのは確実だ。iOS 12をはじめ、macOS 10.14やwatchOS 5、tvOS 12がアナウンスされると予想される。

新型iPadが発表されるという噂もあるが、アップルは昨年4月初めに新型タブレットを発表しており、今年もWWDCに先立って発表されるかもしれない。一方で「iPad Pro 10.5」は昨年6月に発表されており、噂のFaceID搭載のiPadがWWDCで披露される可能性もある。

また、昨年同様に新型Macが発表されるかもしれない。今年は全く新しい機種が披露される可能性がある。Mac Proのアップデートや、Retinaディスプレイを搭載したMacBook Airが発表されるという噂も出ている。

他にも「iPhone SE」の新モデルも噂されるが、その可能性は低いと思われる。アップルは、iPhone 4を最後にWWDCでは新型iPhoneを発表していない。様々な噂が飛び交っているが、キーノート講演を聞くまでは何も定かではない。

参加費用は1599ドル

WWDCに参加するためには、アップルのデベロッパーとして登録を行う必要がある。参加費は1599ドル(約17万円)と決して安くないが、チケットは毎年売り切れている。

キーノート講演の後は、ハンズオンラボやコンサルテーション、100以上もの技術やデザインに特化したセッションなどが行われる。

参加を希望する場合は、3月22日午前10時(太平洋夏時間)までにチケットを申し込む必要がある。アップルは、ランダムに選んだ申請者にチケットを発行し、選ばれた開発者には翌23日の午後5時までに通知される。

なお学生は、350名まで無料。アップルは、「学生はアップルの開発者コミュニティにとって欠かせない存在であり、今年は350名まで参加費が無料になる奨学金枠を用意した。学生かSTEM団体のメンバーが対象となる。詳細についてはdeveloper.apple.com/wwdc/scholarshipsに記載されている」と述べている。

チケットの選考に漏れたり、日程が合わない場合はアップルの開発者向けウェブサイトやiPhone、iPad、Apple TVの「WWDCアプリ」でライブストリーミング配信を視聴することができる。

編集=上田裕資

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事