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世界38カ国、800万人が愛読する経済誌の日本版

(左)シェリル・サンドバーグ(右)ビリー・ビーン

1917年創刊のForbesは1世紀にわたり、各国のビジネスの最前線を追ってきた。世界を変えてきたビジネスパーソンたちが、その道のりで得た教訓とは──。現代を彩る100人の思想家たちの珠玉の名言を、10回にわたってお届けする。


21. シェリル・サンドバーグ/フェイスブックCOO

産休を終えて復職した最初の日、仕事までのクルマの中でずっと泣いていました。仕事に戻りたかったのですが、息子を家に置いてくるのは辛いものでした。少しでも一緒にいられるように、遅れて出社して、早退する方法を考えたものです。

その数年後、あるインタビューで「午後5時半には退社している」と答えました。驚くほどに好意的な反響がありました。そのときに気づいたのです。私たちは、仕事とプライベートを無理に分けようとするよりも、素の自分でいた方がよい仕事ができるということに。

これは四六時中働くということではありません。そうではなく、自分の苦楽を周りと分かち合うことで、他の人が自分に共感し、理解してくれるようにすることです。

2年前に夫のデイブを亡くしたとき、この教訓について深く考えさせられました。彼は家庭と仕事では真のパートナーで、相互メンタリングの大切さを教えてくれた人です。マークにフェイスブックへの入社を持ちかけられたとき、デイブには「仕事の目標や内容を事前に決めるのではなく、仕事の進め方について納得できるかどうかを話し合った方がいい」と助言されました。つまり、目標や内容はいずれ変わるものの、仕事上の関係さえしっかりしていれば後は何とかなるからです。そこで、マークと私は週1回、じっくりとお互いについて感想を言い合うことに決めました。9年経った今でも、デイブの助言のお陰でうまくいったのだとふと思い出すことがあります。

そうしたこともあって、デイブを失った後、素の自分で出社するということは悲しい気持ちを無理に隠そうとしない、ということでした。同僚が支えてくれたことで、忌引休暇や病気休暇を取りやすくするための社則の改定についても考えるようになりましたね。

助けを必要としている人を大切にするのは、単に正しい行いなだけではありません。仕事をする上でも賢いことなのです。

22. ラクシュミー・ミッタル/現代の鉄鋼王

鉄は今日世界でももっともよく使われている材料の1つですが、将来、鉄を作る別の方法やその他の鉄にとってかわるような新素材が生まれないとは限りません。テクノロジーによる変化のペースは明らかに速まっています。どんな産業も、現状に甘んじる気持ちと闘い、来るべき混乱に備え、迅速に順応できるフレキシビリティが必要なのです。

23. ビリー・ビーン/オークランド・アスレチックス元GM

「マネー・ボール理論」を導入するまでは、ルーレットのように直感に従って決断していました。そこで合理的に事実にもとづいて決めることにしたのです。うまくいきましたよ。でも、「完璧にわかった」と思った瞬間にまた問題が生じるのです。すべてのビジネスは、絶えず編集される文書のようなもの。改善し続けるべきアルゴリズムなのです。

24. ダン・ギルバート/米住宅ローン大手クイックン・ローンズの創業者

金もうけのことばかり考えていて富を蓄えた人を私は知りません。皮肉なことですが、すばらしいアイデアを実現する人が、最終的には富を手にするものです。だからいま、私たちはアメリカで最も荒廃した都市の立て直しに取り組んでいます。利益の追求を超えたミッションである投資が文化と環境をつくり、人を呼び、そして富を生むのです。

文=フォーブス ジャパン編集部

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