Kohlerの資料によると、この浴室ミラーはアマゾンのスマートスピーカー「エコー」の全機能に対応し、買い物や音楽の再生、渋滞情報の取得などをバスルームから行えるという。
Kohlerはこのミラーを「史上初のアレクサ対応の照明つき浴室ミラー」として市場に送り出す。内蔵の照明はボイスの操作で点灯や消灯、明度の調整が可能で、Kohlerのその他の製品のコントロールもできる。同社は便座の温度の調整やブルートゥース経由で音楽の再生が可能な“インテリジェント・トイレ”製品も発売している。
同社のインテリジェント・トイレはユーザーを検知すると自動で便座のフタが開き、使用後には自動的に水が流れる機能もある。
このところ家庭内のあらゆるデバイスをネットにつなぐ、IoTのトレンドが起こっているが、Kohlerの動きはその流れに乗ったものといえる。一体なぜ浴室で買い物をする必要があるのかは今ひとつ謎だが、例えばひげ剃りクリームや歯ブラシなどを、思い立ったその場で買い物リストに追加するといった利用ケースがあげられるという。
また、夜中にバスルームに足を踏み入れた瞬間に、スマートミラーが人間を検知して、自動で明かりをつける機能もある。
そんな具合にまさに“魔法の鏡"と呼べるKohlerの浴室ミラーだが、筆者が個人的に最も感心したポイントがある。それは、このミラーにはあえてカメラが搭載されていないという点だ。