この問題は米消費者製品安全委員会(CPSC)が3月13日に明らかにしたもの。CPSCによると、発火や発煙を含む53件の申し立てがこれまでに確認されているという。問題が起きたポータブル充電器は、アマゾンが企画開発を行うプライベートブランド「アマゾンベーシック」からリリースされた製品。
対象となるのは2014年から2017年にかけて販売された製品。バッテリー容量が2000ミリアンペアから1万6100ミリアンペアのデバイスでトラブルが発生した。
リコール対象となる製品のIDは「B00LRK8EVO」「B00LRK8HJ8」「B00LRK8I7O」「B00LRK8IV0」「B00LRK8JDC」「B00ZQ4JQAA」の6機種。いずれも中国製で価格は9~40ドル程度だったという。
筆者はリコール対象となった1万ミリアンペアの製品を愛用しており、今回の報せを受けて非常に残念な思いだ。筆者のデバイスは特に問題なく動作していたが、発火や発煙の危険があるということであれば、リコールに応じるしかないだろう。
幸いなことにアマゾンは返品に関して、非常に簡単な手順を提供している。アマゾンから直接、対象となる製品を購入した人は既にリコールに関するメールを受け取っているはずだ。そのメールから返品受付のサイトにアクセスすれば、製品の引き取りの手配ができる。
送料着払いの専用ボックスに入れて製品を送ると、アマゾンから払い戻しが受けられる。アマゾン以外から該当製品を購入した人は、その業者にコンタクトをとることが求められている。
リコール対象のバッテリーをそのまま使い続けたいという人もいるかもしれないが、それは非常に危険なのでやめたほうがいい。発火や爆発といったケースも想定でき、家が火事になったり、火傷を負ってしまう可能性もあるからだ。
ポータブル充電器の分野は近年、求めやすい価格で高機能な製品が続々とリリースされ、中でもANKER社の製品が高い評価を獲得している。筆者の個人的なおすすめとしては、Razer社のノートPCへの充電も可能な大型モバイルバッテリーなどがあげられる。