キャリア・教育

2018.03.15 12:30

「居心地の良さ」は大敵 一歩外へ踏み出す10の方法

Samuel Borges Photography / Shutterstock.com

Samuel Borges Photography / Shutterstock.com

一枚の紙を取り出し、自分の問題点を書き出すことは有益なエクササイズになる。

思いつくすべての問題点を挙げてみると、その内のいくつかは相互に関連していることがすぐにわかる。

例えば、仕事に満足できておらず、交友関係もいまいちだったとする。すると、私生活に不満を持つ理由のひとつは、友人たちに会えていないことだということに気付く。

なぜもっと頻繁に友人に会えないのか? それはあなたがいつも仕事ばかりしているからだ! あなたの仕事はそれ自体に問題があるが、同時に社会生活、ひいては感情面での健康状態をも害している。何かを変えなければならないのは明らかだ。

あるいは、仕事が大好きなものの、他に問題を抱えていたとする。今の生活環境に満足できず、改善を望んでいるのかもしれない。今よりも良いアパートへ引っ越したいが、そのための貯金が足りない。

お金を貯めるのが難しいのはなぜか? それは多くの人と同じく、買い物で気分を晴らすのが好きだからだ。では、どうして気分を晴らす必要があるのか? あなたは今の仕事に満足している。

問題は、仕事以外に楽しみがないことにある。それはなぜか? あなたが常に仕事をしているからだ。仕事が大好きだとしても、自分の抱える大きな問題(交友関係がなく、浪費ばかりし、今のアパートでの生活を嫌っている)が全て、仕事と私生活に線引きをしたら上司が何と言うだろうかと恐れていることと関連がある、ということに気付く。

数か月、あるいは数年間に渡り、あなたは自分にこう言い聞かせてきたのかもしれない。「午後7時でなく5時15分に仕事を終わりたい。でも自分で決められることではない。残業しないと上司によく思われないだろう」と。

自分の問題点の根本的な原因が見えた今、あなたは「新たな目標を見つけた。今年は自信を持つように努力して、仕事時間も短くするぞ!」と決意するかもしれない。

立ち止まって、自分が持つ大きな問題に自分自身がどれだけ加担しているかをよく考えれば、自分の人生とキャリアを高い位置から見渡すことができる。仕事、請求書の支払い、洗濯、夕食の準備などで忙しくしていると、こうした関連性を見出すのは難しい。少し距離を置いて、高みに立たなければいけない。そこで役に立つのが、日誌や一杯のお茶だ。

人として成長するための大きな一歩は、「コンフォートゾーン(居心地がいい場所)」の外へ踏み出し、リスクを負うことだ。ほとんどの人は、リスクを回避するようにできている。誰も居心地が良い場所の外へは出たくないものだ。想像することさえとても恐ろしく感じる。

以下は、自分のコンフォートゾーンを徐々に拡大させ、「筋力」を強化するための10の方法だ。
次ページ > 「コンフォートゾーン」から出る10の方法

編集=遠藤宗生

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事