「寝る間を惜しんで」は逆効果 成功への近道は十分な睡眠

Andrey_Popov / shutterstock


組織としては、企業がシフト制を見直して、早め・遅めの時間帯に働きたい人をそれぞれ考慮し、シフトの時間帯を動かして体内時計を壊してしまわないようにする。また、時差ぼけや関連問題の悪影響を認識し、出張の是非を再検討することもできる。

また、個人としてもさまざまなことができる。夜間の寝室では電子機器の使用を控え、眠りにつきやすい環境にしたり、運動をしたりするよう努めることが可能だ。

今後2、3年の間に、睡眠技術のビジネスは800億ドル(約8兆5000億円)の規模まで成長すると予想されており、個人と組織の両方が睡眠の重要性に気づき始めていることには期待が持てると、カルピンは語る。しかし一方で、今も睡眠不足の人が大勢いること、そして、有能な指導者は凡人よりも多くの睡眠を取っているという事実が世間一般に受け入れられるようになるまでには長い道のりが待っていることに、彼女は目を向けざるを得ないのが現状だ。

編集=遠藤宗生

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事