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次なる資本主義をたずねて

柳澤大輔 面白法人カヤック 代表取締役CEO

2008年のサブプライムローン以降、頻繁に囁かれているのが、成長を前提とする現在の資本主義に対する疑問だ。そんな中で「鎌倉資本主義」を掲げる会社が、カヤックだ。

「面白法人」としてのゲーム事業やPR事業、「サイコロ給」や「いちゲー採用」などの人事制度の印象が強いカヤックが、新たな資本主義を標榜する狙いとは──。代表の柳澤大輔に聞いた。


岩佐:カヤックは「鎌倉資本主義」を掲げ、2018年2月にサイトをオープンしています。鎌倉という地域にフォーカスした活動では、鎌倉地域活性化プロジェクト「カマコン」をされていますね。まずは活動内容を教えてもらえますか。

柳澤:「鎌倉資本主義」は今年から発信を強化していくプロジェクトで、春には鎌倉で働く企業が共同で利用できる「まちの社員食堂」「まちの保育園 鎌倉」のオープンや、ものづくりに携わる人を増やすことを目的に子どもとクリエイターが一緒にものづくりをするワークショップ「かまくらツクルンダ!!村」の開催を予定しています。

カヤックは2002年から鎌倉に本社を置いていて、2013年からはカマコンで地域住民と意見を出し合う「カマコン式ブレスト」の定期開催をしてきました。コミュニティであるカマコンから様々な地域プロジェクトが生まれてきていますが、これも鎌倉資本主義に繋がると考えています。

岩佐:活動の幅が広いですね。「鎌倉資本主義」では何を目指しているのでしょうか。単なる地域貢献とはどこか違うと思われますが……。



柳澤:簡潔にいえば豊かさの再定義、つまり新しい「幸福の指標」を探したいんです。富の格差が広がり、地球環境が脅かされているというのが資本主義社会の問題点ですが、それはGDPという指標だけでは厳しいということが原因だと思っています。「お金」という指標だけで幸福度を測ることはできないから、新たな指標を見つけたいんです。

岩佐:お金とは違った価値指標を採用して、資本主義とは違った仕組みを作りたいということでしょうか?

柳澤:いいえ、資本主義の否定ではありません。既存の資本主義の延長線上で、お金に加えてもう一つ新しい指標を見つけたいんです。それは「地域イベントへの参加回数」なのかもしれないし、もしかしたら「だれかを笑わせた回数」かもしれません。

岩佐:なぜそれほど“指標”にこだわるのでしょうか?

柳澤:指標があるとわかりやすいし、資本主義と名付けている以上、企業の活動に影響を与えるものにしたいんです。

編集=フォーブス ジャパン編集部 写真=松本昇大

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