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Galaxy S9(Natee Meepian / Shutterstock.com)

サムスンはアップルとは違い、すべての人のニーズに応えるスマホを取りそろえる方針のもとでスマホを作っている。

サムスンは顧客を喜ばせるためならデザインを前のバージョンに戻したり、新機能を廃止したりすることも厭わない。これはカスタマーファーストの姿勢の現れともいえるが、顧客が理解に苦しむ変更もある。

Galaxy S6でmicroSDカードスロットを非搭載にしたことがいい例だ。microSDカード用のスロットを搭載すると、スマホ全体のパフォーマンスが悪くなるというのがサムスンの言い分だが、LGやHTCなどは搭載しながら製品として成立させていた。

これにはサムスンユーザーも激怒し、結局Galaxy S7でmicroSDカードのスロットを復活させることになった。

さらに、サムスンはアップルが廃止した機能を搭載し続けることや、アップルを真似た機能がいかにアップルよりも素晴らしいかを宣伝するのが大好きだ。同社の姿勢はなりふり構わないようにも見えるが、これはユーザーにとってはいいことだ。

サムスンの端末はイヤフォンジャックなど、ユーザーが残してほしいと願う機能が残されている。それと同時に、iPhone X で実装された「アニ文字」と類似した先進的機能も搭載している。さらにiPhoneユーザーの取り込みを狙うサムスンは、iPhoneからアンドロイドへの乗り換えを支援するアプリ「Smart Switch」も提供している。

サムスンが端末の指紋センサーの位置を変更したのも顧客の声を受けてのことだ。機能の変更や廃止はサムスンにとっては素晴らしいマーケティング材料となり、些末なデザインの変更でさえ「顧客の声に耳を傾けた結果だ」と声を大にして宣伝する。

これはアップルの戦略とほぼ真逆と言える。アップルが長期的戦略のもとに、彼ら自身が「これが未来だ」と思えるデバイスを送り出すのに対し、サムスンはとにかく顧客が望むものを提供するスタンスだ。

つまり、サムスンのスマホは大多数の人が欲しがる機能なら、その全てに対応している点がアップルに対する強みといえる。その一方、目からうろこが落ちるような革新的なアイデアは、サムスンの端末には期待できないだろう。

編集=上田裕資

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