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自宅の掃除と喫煙は異なる行動だが、住宅用洗剤を定期的に使用することが、1日にたばこ1箱を吸うのと同程度の悪影響をもたらす可能性があることが分かった。

先ごろ「American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine」に掲載された研究結果によると、ノルウェーのベルゲン大学とハウケラン大学病院研究者らが欧州共同体呼吸器健康調査(ECRHS)に参加した6235人の肺機能の長期的な変化について分析したところ、次のような結果が得られたという。

研究者らは、加齢に伴う「1秒量(FEV1)」と「努力肺活量(FVC)」の減少を調べた。FEV1は(例えば誕生日ケーキの上のろうそく千本を一息で吹き消そうとするように)最大量を吸った後に1秒間で強制的に吐き出せる空気の量。FVCは、可能な限り吸った後に肺から吐き出すことができる空気の総量だ。

調査によると、2つの測定値はいずれも、20~25歳が最も高く、その後は年齢とともに徐々に低下した。ただ、いずれも定期的に自宅を掃除していた女性の方がそうでなかった人に比べ、毎年FEV1が3.6mlずつ、FVC が4.3mlずつ早く減少していた。清掃員として働いていた女性の場合は減少のペースがさらに早く、清掃員ではなく自宅で定期的な掃除も行っていなかった女性に比べ、毎年FEV1が約3.9mlずつ、FVCが約7.1mlずつ早く減少していた。

さらに、自宅を定期的に掃除していなかった女性で喘息の人の割合は9.6%だったが、定期的に掃除をしていた女性は12.3%、清掃員だった女性は13.7%が喘息と診断されていた。こうした肺機能の低下のペースは、毎日たばこを1箱吸う習慣があった人たちの加齢に伴う変化と、ほぼ同様だという。

こうしたコホート研究は(住宅用洗剤の定期的な使用と肺機能の低下が迅速化の)関連性を示しているにすぎず、それらの洗剤を使った掃除が実際に肺機能をより早く低下させているのだと証明するものではない。また、研究では男性の間には同様の関連性が見られなかった。

恐らく、定期的に自宅を清掃していると答えた男性の数が少なすぎたためと考えられている。因果関係のほか、洗剤に含まれるどの化学物質が肺に影響を及ぼしている可能性があるのかを明確にするためには、今後より多くの研究が必要だ。

編集=木内涼子

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