とはいえ、今回発表されたCloud AutoMLには本当に実用性はあるのだろうか。グーグルによれば、Cloud AutoML Visionはすでにアメリカで民間企業による実証実験が行われており、有用性が確認されているという。
例えば米ウォルト・ディズニーでは、同社が販売するディズニーキャラクター商品の種類や色などを識別するAIをCloud AutoML Visionを使って開発したとのこと。Google Cloud Japan公式ブログ「Cloud AutoML – すべてのビジネスに AI を」(2018年1月18日付)には、Disney Consumer Products and Interactive Media社の最高技術責任者(CTO)のMike White 氏のこんなコメントが掲載されている。
「Cloud AutoMLの技術は、当社がディズニーのキャラクター、製品カテゴリ、色といった属性を製品毎に関連付け、整理するために用意したビジョンモデルの構築を支援しています。この関連付けされたデータは当社の検索エンジンに統合され、より関連性の高い検索結果、素早い発見、shopDisneyでの提案などに活用されており、よりよい顧客体験の提供につながっています」
エンジニア不要でオリジナルのAIを作れるCloud AutoMLのインパクトは大きい。近い将来、企業やユーザーは「AIをどうやって作るのか」という悩みから解放され、「いかに活用するか」という点だけにリソースが割けるようになるのかもしれない。
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