初めての管理職、どうすれば? 不安を抑える3つのコツ

nd3000 / shutterstock.com

現職に就いてからはや数年。同僚は好きだし、オフィスも申し分なく、居心地が良い。だが一方で、毎日のルーティンに飽き始めた。

そんな中、昇格試験に挑戦してみる。時間もたち、試験のことをほぼ忘れてしまった頃、上司から個人的に話をしたいので早めに出勤するよう言われる。こんな風に呼び出されることはめったにない。試験に合格したのか、それとも解雇か……。

上司のオフィスに向かい、息を呑んで結果を待つ。すると「昇格です。おめでとう! 明日からオフィスが変わります」との言葉。その瞬間は、職を失わなかったことに安心する。そして次に来るのが歓喜。一夜の間に昇給と新たな役職を手にしたのだ。

しかし、そこでパニックが徐々に忍び寄る。これほど責任ある役職についたことは今までない。昨日までは自動操縦で仕事ができたのに、これからは一段上のレベルへと進まなければならない──。

新たな職務に圧倒されるか否かは、すべて自分の心持ち次第だ。ここでは、新たなリーダーシップの役割に慣れるまで平静を保つための3つのコツを紹介する。

1. 全体像を想像しない

本能的に心配してしまうのも分かるが、新たな職務の全体像やあらゆる責任を考えてやきもきするのはやめること。これでは、ストレスを感じるだけだ。

新たなデスクで、自分のすべきことについて想像を膨らませ、圧倒されてばかりいる時間はない。仕事中、あらゆる業務について次から次へと心配していると、帰宅してもそのストレスを手放すことができず、プライベートの時間まで影響されてしまう危険がある。

重要なのは、新たな職務に飲み込まれないようにすること。「1日ずつ」仕事をこなそう、というのはよく言われるアドバイスだが、私からはそれをさらに一歩進めて、「1時間ずつ」仕事をこなすことを勧める。ある一つのプロジェクトに必要なものを考え、少しずつ取り組みを開始しよう。

仕事とは、職責の間の細かい隙間に存在するものだ。ちょっとした業務にも注意を向けて気配りすれば、新たな役職に恥じない働きができる。
次ページ > 失敗を認め、助けを求める

編集=遠藤宗生

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事