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数ある家族向けSNSのなかでも最有望株のひとつが、「Life360」だ。
ユーザー1億人。究極にプライベートな「家族間データ」を武器に、SNSを超えた「ハブ」サービスを目論む。


「居場所をトラッキング(追跡)するアプリ」ではなく、「居場所をシェア(共有)するアプリ」。Life360の共同創業者でありCEOのクリス・ホールズは、自らの大ヒットアプリをこう表現する。

 Life360の基本機能は「ファミリーマップ」だ。登録された家族の現在地がアプリの地図上に表示される仕組みで、自宅から学校や会社への行き来をはじめ、到着予定時間までをもリアルタイムに把握することができる。買い物リストの共有や、メッセージ機能も備えている。(中略)

 「創業以来、我々が目指してきたのは、“家族のハブ”になること。位置情報の確認は、目的ではなく手段なのです」
 サンフランシスコにあるLife360の本社でサンフランシスコにあるLife360の本社でホールズは語った(偶然ではあるが、ここはツイッターの最初のオフィスだ)。(中略)現時点での収益源は、約5 万人が利用しているプレミアム会員サービスだ。料金は月額5ドル(または年額50ドル)で、24時間態勢の緊急ホットラインサービス、およびロードサービスが受けられる。加えて、現在のメッセージ機能や買い物リストを、位置情報にひもづけて刷新したものが近々リリースされる。妻が「牛乳がない」と買い物リストを更新すると、夫がコンビニに立ち寄った際に、「牛乳を買ってきて」というメッセージが届く、といった具合だ。

「家族間データ」の活用
 しかし、Life360が生き残るためには、単なる家族SNSを超える必要がある。
 Life360が溜め込みつつある家族データに、BMWやNest、SmartThings、Ringといったスマート家電メーカーは興味津々だ。たとえば、Nestのサーモスタット(室温調整デバイス)は、家族がいつ家にいるかというデータをLife360から受け取ることで、より正確な部屋の状況を把握し、最適な室温管理と省エネを図ることができる。ユーザーからの同意を前提に、Life360のもつデータとさまざまなデバイスとの連携が、今年にも実現する予定だ。

 マネタイズの種はまだまだある。

 欧州第5位の通信事業社「テレコムイタリア」は、同社のキャリア経由で販売される携帯電話すべてに、Life360をプレインストールする予定だ。これによって、プレミアム会員サービスへの加入者数は百万人単位で増えると見込まれている。同様の提携話はいくつも進んでいるとホールズは言う。ホームセキュリティ米国最大手「ADT」との連携も始まっている。近々導入されるのが、セキュリティシステムの自動オン・オフサービスだ。家に誰もいなくなればADTのシステムが自動的にセットされ、誰かが帰宅すれば解除される。これなら、セキュリティをかけ忘れる心配もない。Life360は、アプリ経由で発生したADTの契約に対して、売り上げの一部を得る仕組みだ。
(以下略、)

アーロン・ティリー

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