カーネギーの『人を動かす』に学ぶ、人から好かれる10の方法

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5. 人間的な魅力の価値を知る

人材業界ではあまり議論されないことだが、仕事を得る決め手は才能や出身大学、コネではなく、人に好かれることだ。履歴書が優秀であればスタートラインには立てるかもしれないが、残るのは人間的な魅力や社会的スキル、才能を持つ人だ。そして人は通常、才能はあるが一緒にいて楽しめない人より、一緒にいて楽しい人を選ぶ。話したいと思わせる人になり、他人に心から興味を持てば、人生がより豊かになり、今まで想像できなかったほど多くの可能性が開ける。

6. 自らの過ちをすぐに認める

謙虚で、自分の間違いを認める分別のある人ほど、人々の警戒心を解き好感を持たれる人はいない。強固で安定した人間関係をプラベートや仕事で構築するには、自分の行動(特に失敗)に責任を持つことが重要だ。直ちに自分の非を認めて謝れば、緊張と不和を最も効果的に解消できる。

7. 議論に勝とうとしない

議論に勝つ最善の方法は議論自体を避けること、とカーネギーは述べている。客観的な事実をもって相手の主張を完全にぶち壊したとしても、合意には近づけない。カーネギーは「自分の意思に逆らって説得された人は、同じ意見を持ったまま」という古い英語のことわざを引用している。

8. 合意していることから議論を始める

誰かと意見が異なるときは、まず共通の認識を持っているところから議論を始め、徐々に議論が難しい話題に入る。二極化している話題から議論を始めれば、相手との溝を埋めることができず、合意していることさえも決裂してしまいかねない。

9. 相手に、あなたの結論を自分の結論だと思わせる

何かを信じるよう相手に強制することはできない。説得の達人は、要求よりも提案の方が効果的だと知っている。人の間違いを指摘するのではなく、共通の認識を持っている点を探し、相手が本当に望んでいるのはあなたの望むことと同じだと思わせよう。(もちろん、これを文字通り伝えてはいけない)

10. 相手に、自分は重要な存在だと感じさせる

ほほ笑む、人の名前を覚える、褒め言葉をかける、相手の関心事を尋ねる、相手について話をするなどの努力をすれば、相手に自分が重要だと感じてもらうことができる。これこそ、ここまでに挙げた全ての原則の基盤だ。人に自らの重要性を感じさせることができれば、人生はもっと快適になり、素晴らしい体験ができる。

翻訳・編集=出田静

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