AuroraのシリーズA資金調達に、ベンチャーキャピタルの「Greylock Partners」と「Index Ventures」は共同で9000万ドル(約96億円)の資金を注ぐ。さらに、Greylockのパートナーでリンクトインの共同創業者のリード・ホフマンが役員メンバーに参加。IndexのMike Volpiも同社の役員に就任する。
Auroraは複数の自動車メーカーの自動運転テクノロジーの導入を支援する企業。既に、フォルクスワーゲン(VW)や現代自動車、"中国のテスラ"と呼ばれるBytonらと提携しており、今回の資金調達と人事で成長を一気に加速させていく構えだ。
同社の創業者でグーグルの自動運転プロジェクトの元責任者、クリス・アームソンはフォーブスの取材にこう述べた。「資金も重要だが、テクノロジー業界の重鎮たちを役員に迎え入れられたのは大きな前進だ」
Auroraを創業したのはアームソンに加え、テスラのオートパイロット技術の元開発責任者のスターリング・アンダーソン、ウーバーのAdvanced Technology Center出身のドリュー・バグネルらだ。創業間もない企業でありながら、この分野で傑出したキャリアを誇る3名がそろったことで、Auroraは既にウェイモやGMのクルーズ、テスラなどと同等のトップレベルの企業とみなされている。
リード・ホフマンは声明で「Auroraは自動運転分野で最も知見の深い、先進的でパイオニア精神あふれる人たちが結集したチームだ。自動運転車両をマス向けのマーケットに投入していく、彼らのミッションに加われることを誇りに思う」と述べた。
さらに、IndexのVolpiも次のように話した。「自動運転車は今後の10年で、交通や都市の在り方を根本的に変え、人々の暮らしを激変させるものになる。Auroraは既存の大手メーカーらと緊密な連携をとりつつ、この分野のイノベーションをリードしていくことになる」