バフェットは、投資する株の選択を、メジャーリーグのテッド・ウィリアムズが野球場で行うスウィングの判断になぞらえた。また優良な投資を、敵の襲来を防御する“強固な堀”に囲まれた城に例えた。さらには、自身の初期の投資戦略を、“あともうひと吸いできる”たばこの吸い殻を拾い上げることに例えた。
フィナンシャル・タイムズ紙によると、バフェットはアナロジーやメタファー抜きに「一文を書き終えることほとんどない」という。「バフェットが金融のように複雑で客観的かつ抽象的な事柄について話す時でも、それによってシンプルで人間味のある具体的な話として聞こえる」
メタファーやアナロジーは、複雑なものを理解しやすくシンプルにする。人間の脳は抽象概念に強くない。ウォーレン・バフェットの年次書簡を読めば、あなたもコミュニケーションスタイルを磨くことができるだろう。