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jamesteohart / shutterstock

次世代高速通信規格「5G」は、あらゆる産業のあり方を変え、我々の生活にも多大な影響を与えることが予想される。その5Gを支えるのが新たな無線テクノロジーの「5G NR」だ。NRとは「New Radio」の略で“新しい無線”を意味している。

しかし、5G NR技術を実用化するためには、莫大な設備投資が必要となる。調査企業「Moor Insights & Strategy」は、5G関連のITハードウェア投資額が2025年までに3260億ドル(約35兆円)に達すると予測している。

この中には、5Gデータ処理、データセンターやエッジコンピューティングにおけるストレージやネットワーキング、キャリアのネットワーク変換プロジェクトなどが含まれる。

5G NRに対応するネットワークを整備するためには、より高速でフレキシブルなインフラが求められる。また、通信の遅延を減らし、コアネットワークやデータセンターに出入りする5Gデータを最小限に抑えるために、新たなエッジコンピューティング・ハードウェアへの投資も必要となる。

多くのネットワークがスタンドアローンの5G NRネットワークに移行する2020-2021年頃にはITハードウェアへの投資が本格化するだろう。前述の3260億ドルの内訳は、56%がデータセンター(パブリッククラウドを含む)、22%がネットワーク変換、3%がエッジコンピューティング、19%がモデムやIP領域となる。

興味深いのは、最も伸び率が高いのはエッジコンピューティングやネットワーク変換だが、金額が圧倒的に大きいのはデータセンターであることだ。これらの投資は、以下の企業に好影響を与えることが予想される。

・シスコシステムズ、Dell EMC、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ、ファーウェイ・テクノロジーズ、IBM、レノボ、ピュア・ストレージなどのデータセンターやエッジコンピューティングのOEM

・アドバンスト・マイクロ・デバイセズ、ブロードコム、インテル、エヌビディア、サムスン電子、クアルコム、ザイリンクスなどのデータセンターやエッジコンピューティングの部品メーカー

・エリクソン、ファーウェイ、インテル、ノキア、クアルコム、サムスン電子、ZTEなどのモデムやIPのサプライヤー

・グローバルファウンドリーズのような半導体ファウンドリ企業

編集=上田裕資

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