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Marie Maerz / shutterstock.com

中国のスタートアップ界ではこのところ、巨額の買収が相次いでいる。先日はニュース配信企業の「今日頭条(Toutiao)」が3億ドル(約320億円)で美顔アプリ「Faceu」を買収したが、今度は中国でトップのデートアプリが、6億ドル(約640億円)以上という驚愕の金額で買収された。

中国で首位のライブストリーミングアプリを運営する、ナスダック上場企業の「Momo(陌陌)」が、“中国版ティンダー”として知られる「Tantan(探探)」を買収した。2月23日にMomoが発表した声明によると、同社は6億100万ドルの現金と、新規に発行するクラスA株530万株でTantanを取得したという。

数年前にデートアプリとして始動したMomoは、その後、ライブストリーミングアプリに事業モデルを転換し、利用者を増大させた。Momoは直近のデータで9440万人のアクティブユーザーを抱えている。一方でTantanはこれまで、30億回以上のマッチングを成立させたとウェブサイトに掲載している。

この2社の組み合わせは、中国のオンラインデート分野でティンダー以上の巨大な市場を生み出すことになるかもしれない。

一方で、中国のEコマースの巨人アリババも、新規で莫大な出資を行った。アリババは中国でホームセンター事業を展開する家具販売大手の「Easyhome(居然之家)」に、約8億6600万ドルの資金を注いだ。

アリババは2月11日、Easyhomeの株式の15%を取得したと発表した。声明によると、アリババはEasyhomeのホームセンター内のデジタル化を進め、DIY関連商品の購入をより快適なものにしていくという。

ジャック・マー率いるアリババは近年、リアル店舗へのテクノロジーの導入を進めており、アマゾンが展開する“レジなしコンビニ”の「アマゾンGO」と類似した取り組みを、中国の食品スーパー「Hema(盒馬)」と共同で進めている。アリババのEasyhomeとの提携は、同社のリアル店舗進出の一貫といえそうだ。

ニュース配信にも進出のアリババ

さらに、アリババはインドのニュース配信サービス「DailyHunt」に対し、5億ドルの株式買収提案を行っているとの報道も飛び出した。DailyHuntはインド最大級のニュースアグリゲーションサービス。2009年に「Newshunt」というサービス名称で始動した同社は、元ノキアの役員らが設立した企業。

アプリのインストール数は1億5000万件を超え、800以上のニュースパブリッシャーらと提携している。

DailyHuntの既存出資元には「セコイアキャピタル」や「Matrix Partners India」といった企業の名前が並んでいる。また、興味深いことに今日頭条の運営元のByteDance(字節跳動)も、同社に出資している。

編集=上田裕資

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