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andersphoto / Shutterstock.com

仏高級ブランドのシャネルは先ごろ、ファッション関連のEコマースサイト、英ファーフェッチ(Farfetch)と戦略的パートナーシップを締結した。具体的な金額は公表していないものの、ファーフェッチに対する出資も行ったという。

2008年に創業、ロンドンのほかニューヨーク、ロサンゼルス、ブラジル・サンパウロなどにオフィスを構えるファーフェッチは、1000以上のレーベルを扱うユニコーン。同社には中国のECモール京東商城(JD.com)や米コンデナスト・パブリケーションズ、インデックス・ベンチャーズなども投資している。

ファッション・メディアのザ・ビジネス・オブ・ファッションによると、シャネルとファーフェッチのパートナーシップは、シャネルのブティックでの顧客体験をより充実したものにすることが主な目的。小売業向け拡張現実(リテールAR)技術を使ってファーフェッチが開発した、実店舗向けの拡張リテール「オペレーティングシステム」を活用する。

ただ、現時点でアイウェアやフレグランス、化粧品を除いた主力製品のオンライン販売を行っていないシャネルは、今後もその方針を変える考えはないという。シャネルのグローバルファッション部門プレジデント、ブルーノ・パブロフスキーは、「顧客とシャネルの製品の接点をつくる最善の方法を提供するのがブティックだと考えている。われわれの戦略は一貫しており、ファーフェッチが持つノウハウを活用して、戦略を強化していきたい」と語る。

両社は年内に、フランス国内に新形態のブティックをオープンする予定。だが、提携によるプロジェクトの完了は、「何年も先になる」見込みだという。パブロフスキーは、「長期的なパートナーシップの結果は、その日その日に目で見て取れるというものではない……われわれは、変革を目指している」として、次のように述べている。

「例えば、シャネルの顧客が(インスタントメッセンジャーアプリの)WeChat(微信)やWhatsApp(ワッツアップ)を通じて、特定の服やバッグを試すために午後2時の来店を予約する、といったことができたらどうだろう……顧客の経験をより豊かなものにしたいと考えれば、そうしたサービスについても検討しなくてはならない」

「ブティックと顧客の間で適切な会話が交わされる状況を実現する必要がある」

ファーフェッチは2017年4月、拡張リテールの潜在性を示す新たなプログラムのいくつかを発表している。それらの中には、来店した顧客個人を特定することができるユニバーサル・ログイン、RFID(無線自動識別装置)を採用したハンガーラックが顧客の見ている商品を特定して好みの商品リストを自動で作成、顧客のリストにある商品を試着した様子やサイズ・色なども確認できるデジタルミラーなどが含まれる。

編集=木内涼子

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