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第135回新春 全国経営者セミナーに登壇した堀江 貴文氏(左)、鈴木 寛氏(右)

世界的に「VUCA(ブーカ)時代」という言葉が叫ばれ、不確実性高まるいま、企業経営者はどのようにかじを切り、どんな変革を起こしていかなければならないのか。

日本経営合理化協会が主催する第135回新春 全国経営者セミナー(2018年1月25日)に、文部科学大臣補佐官の鈴木寛氏とSNS media&consultingファウンダーの堀江貴文氏が登壇。弊誌副編集長 谷本有香が、新たな時代の価値観と経営について聞いた。前編はこちら。


谷本有香(以下、谷本):VUCAの時代と言われる中で、最近は特に若い人の間で起業も増えてきているし、旧来の硬直的なキャリア形成からは、いい方向に向かっているのではないでしょうか。

堀江貴文(以下、堀江):起業しているのはITだけですよ。まだやっぱり保守的なんです。僕が起業した20年前は、起業するなんてとんでもないという感じだったけれど、僕たちが作り上げてきているのを見てきて人たちが、「起業は儲かりそうだ」「かっこいい」という考えも出てきて、皆ITで起業するようになった。

でも、誰もロケットは作らないんですよ。皆「なぜ、そんなリスク高いことやっているんですか?」「本当に儲かるんですか?」と聞いてくる。いやいや、そういう問題じゃないでしょう、と(笑)。

谷本:投資する側の問題ではないでしょうか? ITだとすぐに資金も集まりそうだけれど、ロケットのようなものだと資金を出す側も躊躇してしまうというのもあるのでは。

堀江:それも完全な言い訳ですよね。気合で集めるしかないんですよ、そんなものは。結局、僕もそうだけれど、投資家の人たちが見ているのはその人の「やる気」とか「パーソナリティ」なんです。ビジネスモデルとかどうでもいい。起業したら、大体はプランBになってしまうんです。最初に描いたビジネスモデルなんてうまくいかないんです。

鈴木寛(以下、鈴木):そう、だから、やりたいかどうかというのが大事ですよね。やりたければ知恵を持っている人、金を持っている人を巻き込めばいい。

堀江:自分一人でできないことをやるから会社を作るんです。自分でできるなら、会社なんか作る必要がない。今はクラウドサービスやツールが揃ってきたので実は一人でできることは結構多いんです。IT起業ならば一人でやったほうがいいかもしれない。最先端の話をすると、暗号通貨、ビットコインがバズワードになってきていて、ここにいらっしゃる経営者の皆さんはご存知だと思いますが、今年テレグラム(Telegram)というアプリが……ちなみに、ご存じの方、手を挙げて頂けますか?



会場:(全く手が挙がらない)

堀江:やばい(笑)。組織が非中央集権化していくこのような時代の中で、経営者の皆さんがテレグラムを知らないのはまずいと思います。

谷本:たとえば経営者の方たちが、既存の事業を継続していく一方で、ITリテラシーを高めたり、これからの時代を乗り切れるよう成長・発展していくにはどのようなことを意識、または行動する必要があるでしょうか。

鈴木:皆さんが持っている、時間やエネルギーという資産の半分、いや7割ぐらいを新しいことに使ったらいいと思うんです。別に起業をしろということではありません。今まさにテレグラムの話もありましたが、何か新しいことをハンズオンでやらないと学ばないんです。人は、自分で身銭切ったり、自分の大事な時間を使ってみると真剣に学ぶものです。ICOとかすごい面白いですよね。本当に政府が壊れますから。それを25年前に僕は直感し、今はフィナーレを中から見守っている(笑)。

堀江:いま、お金がじゃぶじゃぶの金余り状態なんです。そのマネーがICOに向かっているわけです。たとえばブロックチェーンがあれば、証券口座をつくって、本人確認書類を送り、という従来の手続きを一切しなくて済む。ICOのアドレスに送るだけ。とてもシンプルですよね。そういう世界に今なってきているというのは、すごい面白いと思っています。

要するに、この金余りの状況の中で、何が賢い行動かというと、お金以外のものに変えていくということですよね。昔はお金があると不動産に投資する、というような発想だったのでしょうが、シェアリングエコノミーやAIの時代になると、モノや不動産の価値はどんどん下がってしまう。だから、人とか無形のブランドに投資しましょう、ということになるんです。僕の投資は全部そうです。

編集=フォーブス ジャパン編集部

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