グーグルが職場のスマホを一括管理するEnterpriseプログラムの魅力

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グーグルは2015年以来、企業のアンドロイド端末の活用を促進する「Android for Work」プログラムに注力してきた。企業向けプログラムの承認を受けたデバイスは強固なセキュリティが保証され、業務を円滑に進めるためのツールも提供される。

グーグルはこのプログラムを刷新し、「Android Enterprise Recommended」という名称で、再出発をする考えだ。ここで用いられる端末は、全てAndroid 7.0 Nougat(ヌガー)以降のOSに対応しているが、機能によっては最新バージョンの8.0(オレオ)が必要になる場合もある。このプログラムの承認端末となるためには、SIMフリーで販売される端末であることと、グーグルが定める性能基準を満たす必要がある。

現状の参加メーカーはグーグル、LG、ファーウェイなどだ。興味深いことに、サムスンはここには参加していない。サムスンは自社のビジネスプログラム端末を販売しており、グーグル陣営に加わる意思はないようだ。下記が現在、グーグルが企業向け利用を推奨している端末だ。

グーグル:Pixel及びPixel XL、Pixel 2 及びPixel 2 XL
LG:V30 とG6
ファーウェイ:Mate 10、Mate 10 Pro、P10、 P10 Plus、 P10 Lite、 P Smart
ブラックベリー: KEYone とMotion
モトローラ: Moto X4 、Moto Z2 Force
エクスペリア: XZ1、 XZ1 Compact、XZ Premium、XA2、XA2 Ultra
ノキア:Nokia 8

これらの端末の導入にあたっては、「ゼロタッチ登録」と呼ばれる仕組みの利用が可能だ。ゼロタッチ登録を用いると、アンドロイド端末の大規模な導入が迅速に行える。複数の端末の設定作業を短時間で完了し、組織のモバイル化を迅速に進めることができる。

また、管理者が承認したアプリケーションのみをダウンロード可能にする制限機能もあり、悪質なプログラムの侵入を防止する。

グーグルは今後の数週間で、より多くの端末をAndroid Enterprise Recommendedに対応させる計画だ。グーグルによると、今後は防塵や防水性能の高い端末も追加するという。

編集=上田裕資

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