グーグルはこのプログラムを刷新し、「Android Enterprise Recommended」という名称で、再出発をする考えだ。ここで用いられる端末は、全てAndroid 7.0 Nougat(ヌガー)以降のOSに対応しているが、機能によっては最新バージョンの8.0(オレオ)が必要になる場合もある。このプログラムの承認端末となるためには、SIMフリーで販売される端末であることと、グーグルが定める性能基準を満たす必要がある。
現状の参加メーカーはグーグル、LG、ファーウェイなどだ。興味深いことに、サムスンはここには参加していない。サムスンは自社のビジネスプログラム端末を販売しており、グーグル陣営に加わる意思はないようだ。下記が現在、グーグルが企業向け利用を推奨している端末だ。
グーグル:Pixel及びPixel XL、Pixel 2 及びPixel 2 XL
LG:V30 とG6
ファーウェイ:Mate 10、Mate 10 Pro、P10、 P10 Plus、 P10 Lite、 P Smart
ブラックベリー: KEYone とMotion
モトローラ: Moto X4 、Moto Z2 Force
エクスペリア: XZ1、 XZ1 Compact、XZ Premium、XA2、XA2 Ultra
ノキア:Nokia 8
これらの端末の導入にあたっては、「ゼロタッチ登録」と呼ばれる仕組みの利用が可能だ。ゼロタッチ登録を用いると、アンドロイド端末の大規模な導入が迅速に行える。複数の端末の設定作業を短時間で完了し、組織のモバイル化を迅速に進めることができる。
また、管理者が承認したアプリケーションのみをダウンロード可能にする制限機能もあり、悪質なプログラムの侵入を防止する。
グーグルは今後の数週間で、より多くの端末をAndroid Enterprise Recommendedに対応させる計画だ。グーグルによると、今後は防塵や防水性能の高い端末も追加するという。