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Photo by Justin Sullivan/Getty Images

米小売最大手ウォルマートの創業家は2月20日、1日にして保有資産およそ150億ドル(約1兆6140億円)を失った。ウォルマートが同日に発表した2017年11月~18年1月期(第4四半期)の決算結果が市場の予想を下回ったことを受け、株価が急落したためだ。

ウォルマートの創業者サム・ウォルトンを父に持つロブとジム、アリスの保有資産は同日、それぞれおよそ41億ドル減少した。サムの次男ジョン(故人)の妻、クリスティ・ウォルトンは約6億2800万ドルを失った。また、ジョンの遺産の多くを相続した長男ルーカス(31歳)の保有資産は、およそ12億ドル減ったと見られている。

創業者の弟であるバド・ウォルトンから同社株を相続した2人の娘、アン・ウォルトン・クロエンケとナンシー・ウォルトン・ローリーの資産もまた、同日にそれぞれ数億ドル減少した。

ただし、それでもウォルマートの桁外れな大成功のおかげで、ウォルトン一族が世界で最も裕福な人たちの一員であることには変わりがない。(フォーブスのリアルタイムの世界長者番付では20日現在、)資産約443億ドルを保有するジム・ウォルトンは、世界第15位の富豪だ。441億ドルを保有する兄のロブは16位、440億ドルを持つ妹のアリスは17位となっている。

3人合わせてウォルマート株の半数近くを保有するきょうだいの資産は、大半を同社の株式が占める。その株価はここ12か月の間に、36%上昇していた。一族のうち、同社の経営に関与するのは現在、取締役であるロブとジムの息子スチュアートのみだ。

アマゾンとの戦いに「不安」

第4四半期のウォルマートの電子商取引部門の売上高は、前年同期比23%の増加となった。だが、この発表後に同社の株価は9%急落。前年比での増収率が第3四半期に比べ、およそ半分にとどまったことが影響した。

ウォルマートの売上高全体に占める同部門の割合は、依然としてわずかなものだ。だが、同社はこれまで関連企業を複数買収するなど、同部門の強化に多額の投資を行ってきている。直近の決算結果は、アマゾンとの戦いにおける同社の先行きについて、投資家たちに不安を抱かせるのに十分だったと言えるのだろう。

編集=木内涼子

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