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Hadrian / shutterstock

世界のEコマース(EC)の市場規模は、今年3兆ドルに達する見込みだ。小売業に占めるEC比率がますます高まる中、B2CのEC企業は、商品の“梱包”をよりシンプルで安くするソリューションを求めている。

ロサンゼルスに本拠を置く「Lumi」は、こうしたニーズに応える企業の一つだ。3年前にJesse GenetとStephan Angoによって設立された同社は、カスタムメードの梱包ツールを設計・製造している。

同社の顧客には、「MeUndies」や「FabFitFun」などの大手EC企業が名を連ねる。このほど、Lumiは「Spark Capital」が主導し、「Forerunner Ventures」や「Homebrew」が参加したシリーズAで900万ドルを調達したことを明らかにした。

Lumiの特徴は、1000以上の工場を独自ソフトウェアでネットワーク化していることだ。同社は、これまでに1万8000以上のプロジェクトを受注し、膨大な数の梱包用アイテムを製造してきた。携わった商品は、食品からマットレス、化粧品、薬、電気製品、本、ゲームまで多岐にわたる。

顧客企業は、Lumiのネットワークの中から、コストや品質、製造時間などの面で最適な工場を選ぶことができる。同社の強みは、全米のあらゆる物流センターから50マイル圏内に提携工場を持つことだ。

「EC企業は、Lumiを通じて最適な工場に梱包の製造を発注することができる」とSpark Capitalのゼネラルパートナー、Kevin Thauは話す。従来、企業はブローカーを見つけ、彼らが提携している限られた数の工場の中から選ばなければならなかった。

サブスクリプション系の企業が愛用

「Lumiは、ブローカーが1社では絶対に対応できない膨大な数の工場をネットワーク化している。特定の梱包パーツを得意とする工場を見つけるのは手のかかる作業だが、Lumiはそれをやってのけ、テクノロジーを駆使することで顧客にとって使いやすいサービスを作り上げている」とTauは言う。

Lumiの従業員数は約30名で、カスタムテープやゴム印といった製品の提供から、耐久性の高い箱のデザインと製造、パッケージングエンジニアリングなどのサービスを展開している。Angoによると、同社の目標は「製造をウェブ並みにスケーラブルにすること」だという。

Genetによると、下着のサブスクリプションサイト「MeUndies」は、Lumiを利用することでSNSのフィードバックをもとに梱包袋のデザインを素早く変更することができたという。また、同じくサブスクリプションサービスを展開する「FabFitFun」は、四半期ごとにユーザーに発送するカラフルで画像がプリントされた箱をLumiを通じて作っている。

「Lumiは、データを駆使して顧客に最適な工場を提案し、顧客が満足する箱を作ることが可能だ」とGenetは言う。このように、Lumiは材料選びから構造デザイン、印刷工程に至るまで、顧客のニーズに応える工場を探すサポートをしている。「FabFitFunは、Lumiのデータに高い関心を持っており、我々を発注プラットフォームとして利用している」とGenetは話す。

Lumiの収益源は、箱やカスタムテープ、包装用紙、紐バッグなどの梱包用製品の販売だ。ブランド向けのプロジェクトマネジメント・ソフトウェアは無償で提供している。同社は、今回調達した資金でソフトウェアを強化し、プロジェクトマネジメントの自動化と管理の一元化を行うと同時に、エンジニアリングやサプライチェーンのチームの人員を増強する予定だという。

「我々は、何百ものEC企業からの発注を取りまとめているため、ブランドはLumiを介すことで単独では獲得できない好条件を得て、梱包材料費を削減することが可能だ」とGenetは話す。

編集=木内涼子

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