「いい質問」をできる人が、会議で一番得をする理由

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例えば外資系の会議で、詳細な英語を聞き取れなくても、テーマさえ分かれば、“こういう発言をすれば自分を覚えてもらえるかな”とか、空気をあえて読まずとも“こんな質問をしたらみんながハッとするかも”と、自分のことを覚えてもらうためにとる行動をメモします。そうすると、後で誰かが「あの発言、よかったよ」と声をかけてくれたりする。いい質問をする人は必ず目立ちますし、強い印象を残します。

取引先に出向いて、お客さんと接しているときに自分のことを覚えてもらうのにも、質問は有効です。

質問は、それそのものが情報をGIVEする行為です。質問をする側は、「僕は今こんな状況だから、こんなことを考えているので、これについて聞きたい」と質問することで“自分はコレに興味がある人間です”というアピールにもなるし、質問された側にとっては、“こういう観点で聞いてくれたのか”というフィードバックにもなります。質問は、相手と仲良くなる手段でもあるわけです。

毎日情報をGIVEし続けていると、いい質問ができるようになります。だからぜひ、講座や会議で、Googleドックスなどで議事録やメモをとりつつ、一方でいい質問をするためのアイデアメモをとる習慣をつけてみてはいかがでしょうか。これらを繰り返すことで、だんだん、人の興味を掴むコツが分かってきます。するとどんなシーンでもコミュニケーションができるようになり、すると人生がぐっと楽になります。

他人のアイデアを聞くことによって、または疑問を投げかけることによって、「その人がものを見る角度がわかる」という情報を得ることができ、また自分も与えることができます。このことを日頃から常に意識して欲しいです。

尾原和啓による「ポストAI時代のワークスタイル」
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文=尾原和啓

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