劣悪な職場からついに転職 退職面談ではどこまで正直に話すべき?

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シェリーには、あなたの部署内の問題に対処するための権限がないし、そのすべも知らないだろう。さらに彼女の先輩や上司は、本件に関心を示さず、あなたや同僚に確認しようともしなかった。あなたからの正直なフィードバックも、その力関係を変えることはできないだろう。あなたは辞めて正解だ。

悲しいことに、今の会社の指導部にとっては、去っていく従業員の考えなどどうでもいいことなのだ。辞めずにいる従業員の考えに対する関心もない。会社の中の誰かが、暴君のテッドを責任者に据え、部署を自由気ままに破壊させたることを許したのだ。

あなたや同僚は上司に意見しようとしたが、彼は聞こうとしなかった。あなたが辞めるからといって、突然会社があなたの意見を尊重することはないだろう。

従業員の意見に関心を持つ会社であれば、従業員からのフィードバックを受けるための方法はいくらでもある。通話料無料の匿名ホットラインや、従業員が匿名で告発できるウェブページを開設することもできる。

面談や仮想タウンミーティング形式で従業員からの意見を直接集める方法もある。会社の指導者らは重役室から出てオフィスを歩き回ることもできる。健全な会社では、これらの方法で従業員からの意見を収集することで、数か月でなく数日の内に問題点が浮き彫りになる。

あなたの部署が経験してきたひどい仕打ちを人事部のシェリーに話すことで、自分をおとしめてはいけない。それは時間の無駄だし、話したとしても、会社からは厄介払いできてラッキーなクレーマーだというレッテルを貼られるだけだろう。残念ながら、あなたの会社のように機能不全に陥っている組織では、これが現実だ。あなたの妹にもすぐに新しい仕事が見つかりますように!

シェリーと話してもよいが、その場合はただ、よりよい仕事が見つかったと告げ、シェリーと会社の健闘を祈るだけでよい。批判的なフィードバックは自分の中にしまっておこう。今の会社には、あなたからのフィードバックを受ける価値がない。あなたは会社のせいで辞めざるを得なかったのだから、その会社に対してアドバイスを与える理由はない。

自分の考えは明かさず、ポジティブな態度で会社を去ろう。人生は長く、因果応報はゆっくりながらも確実に訪れる。会社の指導部もいつか目を覚まし、現場で起きていることを把握できていないことに気づくだろう。あるいは目を覚まさず、そう遠くない将来にライバル企業によって廃業に追い込まれるのかもしれない。

編集=遠藤宗生

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