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米配車サービス大手のウーバーはここ数年、社内の性差別のうわさが絶えない。昨年は、同社の元従業員スーザン・ファウラーが、ウーバー社内のセクハラ問題をブログで告発して話題になった。ファウラーが同社に勤務していた2015~16年の間に起きたとされるセクハラ問題を巡り、最終的には20人の従業員が解雇され、同社は企業文化を変革する固い決意を明らかにした。

しかし米スタンフォード大学の最近の調査は、同社がその目標達成からまだ程遠いことを示している。調査では、ウーバー女性運転手の1時間当たりの報酬が、男性運転手より7%低いことが判明した。

この調査結果はウーバーだけでなく、ギグ・エコノミー(労働者がインターネットを通じ、単発の仕事を受注することで成り立つ経済)全体のイメージを傷つけるものだ。ウーバーのようなシステムを活用すれば柔軟な働き方ができ、女性に有利なことがこの経済モデルの魅力の一つであり、運転手を乗客とマッチングさせるアルゴリズムはそもそも性別の影響を受けないはずだ。しかし、これはウーバーには当てはまらないようだ。

同調査では、報酬に男女差が生じる原因は次の3つに集約されることが分かった。

1. ウーバーのシステムを使う経験レベルの差
2. 勤務を希望する時間と場所
3. 男性運転手の方が高速で運転する傾向があるため、女性よりも完了させる走行数が多いこと

調査チームは次のように述べている。「調査開始時は、次のどちらかの結果になることを予想していた。一つは、他の予定との都合をつけやすいものの、稼ぎは比較的低い可能性のある特定の時間帯に働くことを女性が望むため、男性よりも報酬がやや低くなる可能性。あるいは、女性の勤務時間が少ない傾向にあることから、最も稼げる時間帯を選んで集中して働く可能性だ」

研究チームはまた、「勤務を重ねて学習することの価値や運転スピードの重要性、こうした要素が男女に異なる影響を及ぼす仕組みを発見したことは驚きだった」と述べている。

編集=遠藤宗生

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