ラグジュアリーの概念を変える 2018年に訪れるべき世界のホテル14選

コモ ウマ チャングー(インドネシア、バリ)

一生に一度の体験ができるブティックホテルから、戦略的なブランド展開を図る大型資本のホテルまで、世界各地でホテルの改装・新装オープンが続き、2018年は旅に出ずにはいられない年になりそうだ。

ワルシャワやボゴタのような人気上昇中の都市に世界的ブランドが進出する一方で、独立系の新興ホテルが既知の都市に新しい風を吹き込み、ラグジュアリーの概念を塗り替えてもいる。2018年にぜひ訪ねたい14のホテルは以下の通りだ。


アジア

1. カペラ上海ジェン イエ リ(中国、上海)
カペラ・ブランドでもっとも新しく、上海で部分開業したばかりのこのホテルは、1930年代上海租界の雰囲気が濃厚に漂う空間だ。「石庫門」という歴史的な街並みをそのままホテル内に取り込んだのが大きな特徴で、馬頭牆という切妻屋根つきの煉瓦塀に囲われた区画に中庭を兼ねた共用通路を挟んで家屋が連なり、門には装飾的な石造のアーチがかかっている。

このホテルのレストランはフレンチの三つ星シェフ、ピエール・ガニェールが監修したものだ。

2. コモ ウマ チャングー(インドネシア、バリ)
女性実業家クリスティーナ・オンがバリ島でオープンさせる3軒目のホテルは、あまり知られていない島の南岸に旅行客を呼び込むべく、2018年2月に開業予定。建築は現代アジア風のスタイルで、曲線的なかたちをしたスイミングプールまで、1階の客室からはテラスから直接アクセスできるようになっている。そして上階の客室からは、すばらしい海の眺望が楽しめる。

ヨーロッパ

3. ビスタ – パラッツォ ラーゴ ディ コモ(イタリア、コモ)
コモ湖は名だたる観光地だが、市街中心地では初の五つ星ホテルになるのだという。2017年6月オープンのこのホテルは、息を呑むような湖の眺望を楽しめる一方で、街のレストランやショップにもアクセスしやすいことを売りにしている。歴史ある邸宅を改装したこのホテルには18の客室とスイートがあり、屋上につくられたバーからは湖水を見下ろす絶景が楽しめる。

4. フォーシーズンズホテル ムジェーヴ(フランス、ムジェーヴ)
アルプスの山荘を現代風にアレンジしたようなこのホテルは、フォーシーズンズが初めて手がけたヨーロッパの山岳ホテルで、55の客室とスイートに加えて、5つのレストランとラウンジを擁する。ミシュランの二つ星レストランを現代に甦らせた「Le 1920」もそのひとつだ。宿泊客は235ものコースからなるスキーゲレンデだけでなく、近くにあるモンダルポワのゴルフコースにもアクセスしやすい。


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翻訳=待兼音二郎 編集=岩坪文子

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