赤ちゃんを眠りに導く「ハイテクゆりかご」12万円の実力

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新たに赤ちゃんを迎えたカップルを待っているのは睡眠不足だ──。そんな時に役立つのがハイテクベビーベッドの「Snoo Smart Sleeper」だ。赤ちゃんの機嫌が悪くなったことを自動で察知し、緩やかに揺らして音を流すことで再び寝かしつけてくれるという。だがそんなうまい話が本当にあるのだろうか。

筆者は1160ドル(約12万円)で販売中のこの製品を最近、子供が生まれたばかりの弟夫婦に使用させ、感想を聞いてみた。

まずはこの製品のデザインについて。「私たちが持っているベビー用品の中で最高のデザインだ。ミッドセンチュリーの家具に溶け込んでいる」と弟は話した。Snooは木目調のミニマルデザインで、フリルなどが付いた一般的なベビー用品と比べるととてもおしゃれだ。

「家のなかのどこに置いても家具とマッチするだろう。作りがしっかりしており、組み立ても簡単だ。重量があるところも気に入っている」

次は機能について紹介しよう。赤ちゃんは常に揺れていて大きな音がしている子宮内部のような環境を好むという。Snooは赤ちゃんの鳴き声を検知すると、ホワイトノイズのような音を流す。さらに、赤ちゃんの機嫌が悪くなると左右に小刻みに揺らす。赤ちゃんを自動で揺らしてあやす一般的なベビー用品と同じか、それよりもやや優しい揺れだった。

Snooは専用アプリで、実行中の機能を確認できる。また、遠隔操作も可能でWi-Fi接続機能もある。さらに、専用のおくるみも販売されており、このおくるみで赤ちゃんをくるむとSnooの中心に固定でき、安全性が高まる。

「このおくるみはSnooの外でも使い勝手が良い。伸縮性があり呼吸も楽にでき、きつすぎず緩すぎない絶妙な着け心地だ」と弟は述べた。

弟夫婦の話によると、彼らの赤ちゃんは最初Snooを気に入らなかったという。しかし、生後2か月のときに夜泣きした際、ダメもとでSnooに寝かせてみたらすぐに静かになったという。今では毎晩使っており、一気に8時間も寝ることもあるという。

「親としての責任をロボットに任せているという罪悪感も感じるが、実際にこれはかなり使える製品だ」と弟は話した。

編集=上田裕資

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