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4ドアのグランクーペ、iビジョン・ダイナミクス。今後のBMWの方向性を示す要素が盛り込まれている。

1916年に航空機のエンジンメーカーとして産声を上げたBMWが、新たなサブブランド「i」を立ち上げたのは、創業100周年を目前に控えた2013年のこと。それは「持続可能なプレミアムモビリティ」を掲げた、電気自動車のためのブランドだった。その背景には、「2030年までに温室効果ガスの排出を26%削減する(13年比)」という、“パリ協定” による厳しい目標が存在する。

ピュアEVの小型ハッチバック「i3」とPHEVのスーパースポーツ「i8」の2車種を用意。未来的なデザインをまとい、ボディに量産車としてはじめてカーボンファイバーを用いるなど、BMWの将来を切り開く役割を担う。そんな中「i」ブランドの次の一手を予感させるコンセプトカーが2017年のフランクフルトショーで登場した。

「i ビジョン・ダイナミクス」と名付けられたこのクルマは、4枚のドアを備えたグランクーペ。ロングホイールベース、ショートオーバーハングという伝統のプロポーションを継承する一方、キドニーグリルはふさがれ、裏にはセンサー類を配置。EVらしい顔つきとなっている。

0-100km/hが4秒、最高速度200km/h以上という動力性能は「駆けぬける歓び」を存分に味わうのに十分。1回の充電で600km走ることができる。

このセグメントは現在テスラモデルSの独擅場。しかし4ドアのプレミアムスポーツサルーンはもともとBMWも得意とするところ。iビジョン・ダイナミクスは、i3とi8の間を埋めるモデルとして、BMWが巻き返しを図るための重要な存在になるだろう。

BMWの取締役会長ハラルド・クルーガー氏は「2025年までに電動ドライブシステムを備えたクルマを25モデル提供する」「そのうち12台はピュアEVになる」と宣言。そして、同じグループに属するミニから「MINI Electric Concept」、2輪部門のモトラッドからは電動バイクのコンセプトとして「BMW Motorrad Concept Link」がそれぞれ発表されている。

誇り高き“バイエルンのエンジン屋”は今、大きく生まれ変わろうとしている。

編集=フォーブス ジャパン編集部

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