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2018.02.16 12:30

ラグジュアリーと未来が融合する「ベントレー」のコンセプトカー

2015年に登場した「EXP10 Speed 6」はハイブリッドだったが、この「EXP12 Speed 6e」はオープン版のEVである。

2015年に登場した「EXP10 Speed 6」はハイブリッドだったが、この「EXP12 Speed 6e」はオープン版のEVである。

電動化時代におけるラグジュアリー・スポーツカーの再定義。ベントレーが将来を見据えて発表したコンセプトカー「EXP12 Speed 6e」のことを、そう表現しても過言ではない。英国らしい伝統とエレガンスを纏うのは従来のベントレー・ファミリーと同様だが、「EXP12」の心臓部に搭載されるのは、マルチシリンダーの大排気量ユニットではなく、未来を見据えた電動パワートレインだ。
 
ベントレー伝統のメッシュタイプのフロントグリルに刻まれた「6」の文字が、このクルマがハイパフォーマンスであることを物語っている。「スピード6」の呼称は、創業者であるW.O.ベントレーが戦前に生み出した名車「6 1/2 スピード6」にちなんだものだからだ。スペックの詳細は明らかにされていないが、伝統的な車名に恥じない、パワフルな電動パワートレインを積むと想像される。

もちろん、ラグジュアリーカーにふさわしい高品質、高性能、洗練性は一切犠牲にしていない。例えば、一回の充電で走れる距離はロンドンーパリあるいはミラノーモナコと、ラグジュアリーカーのオーナーが望む実力を備える。

また、紳士淑女が重たいケーブルを取り出して充電するなどあり得ないゆえ、非接触充電の機能を備える。丸目4灯のヘッドランプやメッシュグリルといったベントレーらしいエクステリア・デザインを踏襲すると同時に、左右の視野は画像認識の技術によって確保されていて、サイドミラーレスとなる。

インテリアもまた、ラグジュアリーと未来感がほどよく融合している。最上級のレザーやウッドを、さらにガラス板や銅素材までも使用した、贅を尽くした室内空間に高解像度の有機LEDを備えたインフォテインメントシステムが違和感なく取り込まれている。

ベントレーが「EXP12」で表現したかったのは、単なるラグジュアリーカーの未来ではない。イノベーションという言葉が繰り返し使われる現代だからこそ、伝統を重んじつつも、革新を続ける姿勢が必要だということなのだ。

編集=フォーブス ジャパン編集部

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