パスワードが不要になるWindows「新バージョン」の画期的進化

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パスワードはハッキングを防ぐためにも定期的に変更しなくてはならず、その管理に頭を悩ませている人は多いはずだ。

そんな人に朗報なのが、新しいWindows 10ではログインパスワードが不要になったことだ。指紋認証か顔認証、あるいはPINコードでログインが可能になる。

これらの認証方法は既存のWindows 10でも提供されているが、パスワードと合わせてセキュリティを強化する目的で導入されていた。今回のアップデートでは、パスワードを入力しなくてもいずれかの認証方法でログインできるようになった。

それを可能にしているアプリが「Microsoft Authenticator」で、これもすでに提供されていたものだ。しかし、以前はいくつかのサービスにサインインできたものの、OSへのログインはできなかった。

今回のアップデートの「Windows 10 Build 17093」は現在、Windows Insidersのプログラム参加者向けに公開されている。Microsoft Authenticatorにマイクロソフトアカウントでサインインし、同じアカウントでパソコンにサインインしようとすると、スマホに表示される警告画面で承認しない限りパソコンには入れないようになっている。

スマホと連携した認証でパスワード入力を省略する機能は今のところ「Windows 10 S」に限られている。このOSではMicrosoftストアにある承認済みアプリしかインストールができない。つまり、セキュリティは向上するが、クロームやFirefox、iTunesなどのサードパーティーのアプリが使えなくなるのが難点だ。

どうしてもWindows 10 Sに変えたい場合は、サードパーティーのアプリを使うことをやめるか、お気に入りのアプリがWindowsの公式アプリになることを祈るしかなさそうだ。

また、「Windows 10 Home」や「Windows 10 Pro」はMicrosoftストア以外から入手したアプリにも対応している。

編集=上田裕資

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