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I write about customer experience.

Gil C / Shutterstock.com

ネットフリックスは、創造性あふれるコンテンツ、テレビ局各社の番組配信、顧客重視の姿勢により、巨大企業へと成長を遂げるだろう。同社には自らを押し留めるしがらみもなく、ヒットに次ぐヒットを飛ばし続けており、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだ。

だが、ネットフリックスのコンテンツについて語る前に、まずは今日のエンターテインメントがどのように消費されているかを見てみよう。

映画産業でモノを言うのは、もはや本物のストーリーテリングではなく、いかに多くの観客を動員できるか、投資者らがいかに多くの金を稼げるかにある。そのため、最近の映画はひどいものになってしまった。

製作される大作の多くが、成功がほぼ約束されている過去のリメイク作品ばかりであることには気づいているだろうか? スーパーヒーローもの、キングコングのような「人間対自然」もの、そしてスター・ウォーズ……オリジナルの大作は一つもない。

さらに、キャラクターのコスプレをしてチケット売り場に夜通しで並ぶような一度限りのイベントを除き、人々は映画館に足を運ばなくなった。ロサンゼルス・タイムズ紙によると、米映画業界は昨年、夏季の観客動員数がここ25年で最悪を記録した。

映画の内容のせいでもあるだろうが、料金も問題だ。映画のチケットは約10ドル(約1100円)で、家族全員分となるとかなりの出費だ。ばか高いポップコーンなどの軽食、飲み物、移動時間やガソリン代も入れると、費用はあっという間に増えていく。

人々は、より上質なコンテンツを自宅のリビングで手にできるようになった。自宅なら、他人の携帯電話の音や私語を気にする必要もなければ、人が多く暗い映画館での安全面の不安を感じなくてもいい。時代は変わったのだ。

だから、映画館に行くのは、もはやそれほど楽しくない。とはいえ、変わったのは映画だけではない。私たちが観るものの性質も変わってきた。

私たちは、以前より多くのテレビ番組を観るようになっている。どんな番組でもいいわけではない。興味のない広告を延々と見せられるような番組ではなく、観たいのは広告のないストリーミング配信の番組だ。

ネットフリックスのここ数年の業績は好調で、この四半期は素晴らしい実績をあげている。ネットフリックスは、テレビ局各社の超大作ドラマを配信するだけでなく、聴衆を魅了する非常に創造的な独自コンテンツも提供している。同社のオリジナルドラマ「ストレンジャー・シングス」は熱狂的なファンを生み、関連グッズはネット上やターゲットなどの店舗でも販売されている。

月額たった10.99ドル(約1200円)、つまり映画料金1回分で、ネットフリックス上の作品全てを観ることができるのだ。ソファに座って再生ボタンを押せば事足りるのに、映画館まで行く必要はない。映画館に出向いたり、好きな番組の放送を待ったりするより、ネットフリックスのようなストリーミングサービスを利用する方がずっと便利なのは明らかだ。

編集=遠藤宗生

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