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Yコンビネータ出身者らが共同創業

「我々は資金調達をそれほど重視していない。外部から主な数値指標の達成状況について評価されるのは重要だが、VCラウンドは事業を成長させるまでの足掛かりに過ぎない」とStevens-Smithは話す。

Rainforestは、今回調達した2500万ドルの3分の1を営業活動に、3分の1をプロダクト開発に、3分の1をAI開発に費やすという。現在、同社のAIチームにはデータサイエンスの博士号を持つメンバーが3名在籍している。

QA業界では、数千万ドルを調達したスタートアップもあるが、Stevens-Smithはそれらの企業をライバルではなく、潜在的なパートナーとして捉えている。「敵がいると楽しいが、残念ながら今のところライバルは見当たらない」と彼は話す。

Rainforestは、Yコンビネータの2012年夏学期に参加したスタートアップの1つだ。Stevens-Smithと共同創業者のRussell Smithはともに英国出身で、成功を夢見てプログラムに参加した。当時の社名はCldrdrで、もともとはクラウドBI(ビジネスインテリジェンス)の提供を考えていた。

しかし、同じく英国出身でYコンビネータの共同創業者であるPaul Graham によると、2人はクラスで一番の落ちこぼれだったという。2人は、クラスメイトたちが既存のQAテストに不満を抱いていることを知り、デモデーの3週間前になって現在のビジネスモデルに転換したという。

Stevens-Smith は新たに潤沢な資金を獲得した今、「規律と組織づくりの強化」を次なる目標に掲げる。「我々は、北米において事業機会を実現できることを証明してみせた。今後は、キャッシュフローを生み出すことのできる組織づくりに力を入れていきたい」と彼は話した。

編集=上田裕資

セールスフォース・ドットコムデル

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