「5」を秘めたシーバスリーガル初のブレンデッドモルト

シーバスリーガル アルティス

「僕らは井の頭公園の林の上に浮かんだ三日月を眺め、シーバスリーガルを最後の一滴まで飲んだ。美味い酒だった」とあるのは村上春樹氏による名作『ノルウェイの森』。作中で主人公たちがししゃもを肴にしながら飲んだというこのウイスキー、村上氏の印象から現代的な印象を覚えるが、その歴史は古く、18世紀後半にまでさかのぼる。
 
スコットランドの農家に生まれたシーバス兄弟が、田舎で一生を終えることを嫌い、三日間歩き続けてたどりついたアバディーン(エディンバラ、グラスゴーに次ぐスコットランド第三の都市)で高級食料品店を開いた。その店の地下でウイスキーの蒸留を始めた兄弟は、あるとき顧客から「もっとなめらかでリッチな味わいのウイスキーを」という要望を受け、熟成したウイスキーのブレンディングを始めた。

これが今に伝わるシーバスリーガルの卓越したブレンディングの始まり。以来120年に渡ってシーバスリーガルはブレンデッドウィスキーをコアアイテムに、ラグジュアリーなウイスキーを生産し続けてきた。
 
「シーバスリーガル アルティス」は、その長い歴史とウイスキー造りにかける情熱の結晶。1909年、初代マスターブレンダーのチャールズ・ハワードに始まり、現在のコリン・スコットにいたるまで歴代5人のマスターブレンダーへのオマージュとして、5という数字を随所に秘めた一本となっている。
 
その中身は、スペイサイド地方の名高い5つの蒸留所の貴重なシングルモルトを贅沢にブレンド。つまり、ブレンデッドと言っても、通常のモルトとグレーンをブレンドするスタイルではなく、シーバスリーガルの故郷でもあり現存する最古の蒸留所であるストラスアイラ蒸留所のほか、ロングモーン、トーモア、アルタベーン、ブレイヴァル各蒸留所のユニークな5種類のモルトが極上のハーモニーを奏でる、シーバスリーガル史上初のブレンデッドモルトなのである。

「シーバスリーガル アルティスを好まれるお客さまは、圧倒的にエグゼクティブなタイプの男性が多いですね」と教えてくれたのは、ザ・リッツ・カールトン東京45 階の「ザ・バー」でヘッドバーテンダーを務める和田健太郎氏。Ultimate(究極の)と、Fortis(ラテン語で力)をあわせもつ“アルティス”──究極のパワーを片手に、東京の夜景を見下ろすのは最高の気分であろうことに間違いはない。

<CHIVAS REGAL ULTIS
度数:40.0度
容量:700ml
価格:15,000円(希望小売価格)
問い合わせ:シーバスリーガル/ペルノ・リカール・ジャパン 03-5802-2671

今宵の一杯はここで…
The Bar〜六本木の夜景を一望する摩天楼〜

ザ・リッツ・カールトン東京45階の一角を占め、オーバル型のカウンターが印象的な「ザ・バー」は、ラウンジと一体型のため待ち合わせや食前・食後の一杯に気軽に立ち寄りやすい雰囲気。ウイスキーやワインのコレクション以外にもホームメイドビターズや、ハウスインフュージョンに取り組むなど意欲的なバーメニューの開発にも余念がない。


左/「シーバスリーガル アルティスは硬派のイメージのなかにもリンゴやハチミツのアロマが印象的」と語る和田健太郎氏(「ザ・バー」ヘッドバーテンダー)、上/「フィンガーサンドウィッチ ブリーチーズ トリュフ ハム」2400円ほか

東京都港区赤坂9-7-1 東京ミッドタウン45階
Tel.03-3423-8711( レストラン予約10:00~21:00)
営業時間/11:00~24:00(金・土・祝前日~25:00)無休

photographs by Masaharu Hatta

この記事は 「Forbes JAPAN 次代の経済圏を作る革命児」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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