Windows 10がようやく「7」のシェアを突破、リリースから2年半

James D. Morgan / gettyimages

「Windows 10が発表から2年半を経て、ようやく導入台数でWindows 7を抜いた」と、ニュースサイト「V3」が報じた。このデータを集計したのはStatsCounterという企業で、同社はウェブサイトの訪問者をトラッキングするサービスを提供しており、訪問者が使っているOSを把握しており、膨大なサンプル数をもとにしているという。

無料で配布されたWindows 10が古いバージョンを追い抜くのに、なぜこれだけの時間がかかったのだろうか──。その理由の一つは一般的に、OSのアップグレードが好まれない傾向にあることだ。昔はWindowsのアップグレードは非常に面倒なものだった。

筆者の場合は今では昔ほどアップグレードを躊躇することはなくなった。Windows 10では大型アップデート「Creators Update」などをインストールすると、事実上すべてがアップグレードされる。マイクロソフトはアップグレードのプロセスを大きく進歩させたと言えるだろう。

それでも人々はプリインストールされていたWindowsを使い続けるものだ。そこでマイクロソフトは新しいWindowsのバージョンを、Windows 10のアップデートの中に含めることにした。だが、「Windows 10 Fall Creators Update」は導入にかかった時間と新機能から判断してWindows 10とは別のものと考えるのが妥当かもしれない。

マイクロソフトはWindowsの新バージョンは当面発表しない予定のようだ。アップルのようにOSは無料で配布する方針に転換しているのだ。

Windowsが抱える問題の一つは、いまだに「Windows XP」を使っている人が驚くほど多いという事実だ。今や骨董品レベルのXPを使っているユーザーは3.36%もいる。

Windows 7か8のプロダクトキーを持っている人は、今でも10を無料で入手できる。しかし、アップグレードする場合は必ずファイルをバックアップしてから行うことを心がけたい。

編集=上田裕資

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