Wanin Internationalでのピッチのもよう
企業連合の内訳をみると、5社は台湾のゲーム企業「gamania」をはじめとするゲームやエンターテインメント企業、残りの2社は不動産・投資企業となっている。なかでも「Wanin International」は、台湾で最もeスポーツに積極的な投資家であり、League of Legends LMS eplitの第四となるeスポーツリーグ「TESL(The Elder Scrolls; Legend)」のメイン株主でもある。
冒頭触れたように、法制度も整ったことでeスポーツは広く認識され始めているのは確かだが、主に優遇措置の対象とすべく、企業や投資家による新たなビジネス機会創出の面が強いため、伝統的なスポーツとはどうしても異なるという。
「eスポーツ産業のコアは『ゲーム』なのです。チームやリーグ、放送団体ではなく、ゲームこそがすべてなのです。それを理解しているWanin Internationalは、昨年初めに中規模のゲームスタジオに投資しました。のちに複数のeスポーツゲームを開発するべく、200以上のディベロッパーに拡大させました」
国際的なeスポーツ業界において台湾が力を発揮するかはまだ分からないが、何か素晴らしいものが見れらるのではないかというLi氏に、アクセラレータプログラムで印象に残ったスタートアップを挙げてもらった。
・small islandアニメーションスタジオ major IP 「肉宅」
新しいファンを過去8ヶ月で5万人集め、1月に同社初のクラウドファンディングを開始したところ。
・Sick-Game Studio
中高生をターゲットにしたボードゲームを発表。わずか4ヶ月のうちに4千個を売り上げ、台湾で最も売れているゲームのひとつに。
・Rooit
自社の革新的なソーシャルチャットスペースが成長の可能性を体現している。2017年初期と比較すると、MAUは20倍、DAUは10倍以上に。
・CreSpirit Game Studio
同社発の大人気ゲーム「Rabi-Rabi」をPlayStaion4とPlayStation Vitaに移植したばかり。彼らによると、両商品とも毎月1万個の売れ行きという。
「2 batchでは、oiceという香港のスタートアップを受け付けました。oiceはWYS/WYGオンラインエディターや様々な読書体験を提供するビジュアル小説プラットフォームです。ブロックチェーン技術にも投資を進めていて、プラットフォーム上のコンテンツ分配システムの主軸を担っています」
アライアンス企業連合とのIP(知的財産)やコンテンツ面等含むコラボレーション、彼らとのM&Aによるイグジットも想定しているというManny氏。「Do It ! Team up !」を掲げる彼らの挑戦は始まったばかりだ。