ビジネス

2018.02.06

アマゾンが世界一の優良企業である3つの理由

アマゾンのジェフ・ベゾスCEO(Jonathan Weiss / shutterstock.com)


2. 最高経営責任者の優れた能力

競争上の優位性は、ただ手に入るものではない。最高経営責任者(CEO)が創り出さなければならないものだ。規模や成長の速度で世界トップレベルの企業のCEOたちは、創業者でもある場合が多い。例えば、アマゾンのジェフ・ベゾス、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ、アルファベットのセルゲイ・ブリンとラリー・ペイジなどだ。

これらのCEOは、保有資産額でも世界トップクラスだ。われわれの資本主義は、自社に競走上の優位性を持たせることに秀でたCEOに報いるという点で、素晴らしい働きをする制度だ。

3. 新事業が新たな収益源を創出

アマゾンを世界で最も優良な企業とし、ベゾスを同社の最高のCEOにしているのは、成長を実現するための計画をより幅広い、新たな収益源に転換することができる彼の優れた能力だ。そうした計画のいくつかが事業としてすでに同社に利益をもたらしているほか、他にも将来有望な計画がある。

アマゾンの業績が「FANG」に含まれるその他の企業(フェイスブック、ネットフリックス、グーグル)を大幅に上回る理由の一つは、新たな計画を複数の分野において実行に移し、利益を上げていることだ。例えばアルファベットは依然として、利益のほぼ全てを広告収入から得ている。

アマゾンの株価は昨年5月、初めて1000ドル(約11万円)を超え、前年比およそ40%の伸びを記録した。このとき筆者は、同社の株価は2019年中に2000ドルを超えると予想した。だが、アマゾンの成長がさらに加速するなか、同社の株価が今年中にこの水準に達したとしても、驚くべきことではない。

編集=木内涼子

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