この画像はまずリーク情報サイトの「Slash Leaks」が掲載した。P20の最上位機種とされるデバイスのフロント部分には、iPhone Xと酷似したノッチが存在し、背面には3つのカメラが搭載されている。
ノッチ部分に搭載されるセンサーは、ファーウェイが“Point Cloud Depth Camera”と呼ぶ独自開発のセンサーだとされている。このセンサーはアップルの“TrueDepth Camera”と同じ仕組みで、ユーザーの顔を3Dマップ認識し、iPhone Xのアニ文字に類似した機能を持つ。
今回の画像のリーク元の「Lenuo」はP20の別バージョンの画像もリークさせており、その端末にはノッチが無く、一般的なアンドロイド端末のように見える。
もう一つの信頼できる情報筋のRoland Quandtは1月28日のツイッターの投稿で、ファーウェイの新モデルは3モデルあり、「P20 Plus」と「P20」、さらに「P20 Lite」が発売されると述べていた。今回のノッチがある端末はP20 Plusのものと思われる。
また、情報サイト「XDA」はP20がアンドロイドの最新版の8.1を搭載すると報じており、ファーウェイがグーグルと緊密な連携を取りつつ、この端末の製造に取り組んでいることが伺える。皮肉なことに中国ではグーグルのアプリストアの利用は禁止されている。
筆者が以前伝えたように、ファーウェイは2月末にバルセロナで開催される「モバイルワールドコングレス(MWC)」ではこの端末を発表せず、P20シリーズのお披露目はパリで3月27日に開催のイベントになる見込みだ。
米国のメディアはこの端末の外観を見て「ファーウェイがiPhone Xのノッチをパクった」とからかうだろうが、それは仕方ないかもしれない。ただし、過去にはアップルがファーウェイをパクったことも思い出してほしい。ファーウェイのP9はiPhone 7 Plusに数か月先行する形で、ぼかし撮影が可能なデュアルカメラを搭載していた。