しかし、ここで注目したいのはiPhone以外の製品でもアップルが売上を大きく伸ばしたとだ。アップルが「その他の製品」カテゴリとして報告する製品群(アップルウォッチやアップルTV、Beats、エアポッドやアクセサリ類)の売上は前年度比で70%近い伸びを記録した。
アップルCEOのティム・クックは「今期はアップルウォッチにとって最高の四半期になった。売上は50%の増加で販売台数は4期連続で上昇。世界のどの国でも二桁台のペースで伸びている」と述べた。
クックによると、アップルウォッチのシリーズ3の売上は1年前のシリーズ2の売上の2倍以上に達したという。調査企業「IDC」の推定ではアップルウォッチは現在、世界で最も人気のスマートウォッチで、市場シェアでもトップとなっている。
クックの発言から考えて、アップルウォッチの売上を牽引したのがシリーズ3モデルであることは間違いないだろう。シリーズ3はこれまで無かったLTE通信機能を搭載したことで、より多くの顧客にアピールすることに成功した。
さらに興味深いのは、今回の決算の対象となった期間が前年度と比べて1週間短かったことだ。2016年の同四半期が14週間だったのに対し、2017年の場合は13週間だった。短い期間のなかでもアップルが前年度を上回る業績をあげたことは、大きな意味を持つといえる。