ビジネス

2018.02.04

アウトドアから本流へ? KEENが日本での成功をバネに目指す未来

Olexandr Panchenko / Shutterstock.com


──米市場では今後、キーンをどのように位置づけていくのか?

RF:ファッションは同調することではない。ユニークは同調しないという点で、クールな製品だと思う。ユニークを選んでくれる人たちには、他の誰かが履いているからではなく、その靴が好きだからという理由で履いてほしい。ユニークが象徴するもの、その機能性の高さといったものによって、製品を選んでほしい。

──今後の主な取り組みは?

TL:ブランドについて言えば、私たちが掲げる理念はこれ以上ないというほど明確だ。独自性、汎用性のある製品を提供し、生活を向上させ、屋外での冒険にインスピレーションを与えていくことを目指している。

製品については、中核となるライセンス事業が非常に好調だ。より多くのファンたちから、それぞれの暮らす場所での生活や活動の中で、共感を得ている。子供向けや女性向けなど、提供する製品の幅を広げている。

キーンは今年、創業から15周年を迎えた。私たちはいつも、わが社には“従来どおり”がないと言っている。非公開会社であるため、自由に決められることの幅が広い。大半のブランドにとって一般的ではないことにも、取り組むことができる。およそ10年にわたって続けている災害救援活動や、国定記念物の保護、コミュニティーの構築、異文化交流などがその例だ。

世界各国の市場にユニークボットを投入する可能性もあるだろう。キーンは持続可能なブランドになれる位置づけにあると考えている。

編集=木内涼子

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