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エアビーアンドビーが新人事を発表した。これまで空席だったCOOを新たに任命すると同時に、現CFOが会社を去ることになる。

2月1日、同社はCFOのローレンス・トシが会社を離れ、自身の投資ファンド「Weston Capital Partners」の運営に専念する計画だと述べた。さらに、現在のビジネス主任で法務主任のベリンダ・ジョンソンをCOOに昇格させると発表した。

“エアビーアンドビーのシェリル・サンドバーグ”として知られるジョンソンは現在50歳で、2011年に会社に加わった。2015年から彼女は広報や公共政策、法務部門を率いてきた。COOに就任したジョンソンは今後、社内の「Trust」や「Payments」「Customer Experience」などのチームを指揮していく。

エアビーアンドビーCEOのブライアン・チェスキーは声明で次のように述べた。「ベリンダと私は業務に対するアプローチが異なる場合も多いが、だからこそ良い結果を生み出してこれた」

ベリンダのCOOへの昇格の背景には別の事情もありそうだ。先日、ニュースメディア「The Information」はトシとチェスキーの対立が深まっているというレポートを掲載した。それによると、トシは以前からCOOもしくは社長的ポジションに就きたいと主張していたが、彼とチェスキーは会社の長期的ビジョンについて意見が対立していたという。

関係筋の話では、金融や投資に深い知見を持つトシはCFOとしての任務を立派にこなし、さらなる昇格を求めたという。しかし、トシが描く戦略はチェスキーの考えとは異なり、お互いに不満がたまっていたという。

フォーブスはこの件でエアビーアンドビーにコメントを求めたが、回答は得られなかった。

トシはブラックストーン・グループのCFOを務めた後、2015年にエアビーアンドビーに入社した。ニューヨーク・タイムズの報道によると、トシの指揮下でブラックストーンは会社の資産を1020億ドルから3300ドル億ドルにまで増やしたという。

エアビーアンドビーには以前からIPOの噂が浮上していたが、トシがCFOに着任したことで、その時期が早まると見られていた。同社は現在黒字で、EBITDAベースで55億ドルの利益を生んでいる。

「2年と半年の間、エアビーアンドビーで働いた。これは私の人生のなかで最もスリリングな時間だった」とトシは声明で述べた。「社内のチームと共同で、想像以上の業績を達成することができた。今や黒字化を達成したエアビーアンドビーの未来には、世界の市場で巨大な成長のチャンスが待っている」

トシが会社を去ることにより、エアビーアンドビーの年内の上場の見込みはなくなった。同社は現在、「Crist Kolder Associate」の助けを借りて、新たな人材の獲得に乗り出した。

IPOの件に関してチェスキーは次のように話した。「率直に言って、2018年の上場はない。上場に向けた準備は進めているが、その時期は我々のスケジュールに沿ったものになる」

エアビーアンドビーは1月25日、アメリカン・エキスプレスCEOのケン・シュノールトを取締役会メンバーに任命すると発表していた。

編集=上田裕資

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