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Joseph Sohm / shutterstock.com

ドナルド・トランプ米大統領は1月30日に行った就任後初となる一般教書演説で、経済面を中心に自らの政権運営の成果を強調した。特に、失業率の低下や株価の上昇、企業の景況感や消費者信頼感などを挙げた。

また、外交政策については世界が直面する新たな脅威について語り、「ならず者政権やテロリスト集団、中国やロシアのような競合国が米国の利益、経済、そして価値観を脅かしている」と述べた。

そして、トランプは議会に対し、このように脅威が増大するなか、米軍には「十分な資金を提供」することが必要であるとして、次のように訴えた。

「…われわれは、弱さは紛争へと進む最も確実な道であり、比類のない力が国防の最も確実な手段であることを知っている。そのため私は議会に対し、危険な国防予算の強制削減を終わらせ、われわれの素晴らしい軍に十分な資金を提供することを求める」

世界最大の国防費

トランプは国防費の増額を求めたが、米国はすでに中国とロシア、サウジアラビア、インド、フランス、英国、日本が費やす総額を上回る金額を国防に充てている。ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によれば、米国は2016年、国内総生産(GDP)の3.3%に当たる約6110億ドル(約6兆6900億円)を国防に費やした。

中国の南シナ海での軍備拡大はこれまで、大きなニュースとして取り上げられてきた。だが、それでも2016年の国防費は2150億ドル。GDP比は1.9%と推計されている。また、ロシアはクリミアを併合したほか、冷戦期からあり老朽化した装備を新しくするための軍備計画を進めているが、同年の国防費は690億ドルだった。

米国とその他7か各国の2016年の国防費は、以下のとおりとなっている(単位:10億米ドル、かっこ内はGDP比)。

・米国/611(3.3%)
・中国/215(1.9%)
・ロシア/69(5.3%)
・サウジアラビア*/64(10.0%)
・インド/56(2.5%)
・フランス/56(2.3%)
・英国/48(1.9%)
・日本/46(1.0%)
・7か国合計:554
*SIPRIによる推計

編集=木内涼子

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