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2018.02.01 17:00

人気爆発の「インスタントポット」、開発者が明かすヒットの秘密


──しゃれを言うつもりではないが、インスタントポットに対する「圧力」は高まっている。これまでのような売り上げの伸びを持続できると思うか。

もちろん、そうなることを期待している。ある意味、これはわが社にとって始まりに過ぎない。

インスタントポットは製品カテゴリーだけでなく、まさにスロークッカーでの調理そのものを作り変えた。スロークッカーは1936年に開発されたものだが、それほど賢い製品ではなかった。実際のところ、使えないものだったのだ。温度計すら付いていなかった。

私たちは自分たちが持つ技術的な知識を用い、レガシー製品だったスロークッカーにマイクロプロセッサとセンサーを採用した。従来のスロークッカーより100倍優れている。ずっと短時間で、効率的に調理ができ、作れる料理もずっとおいしい。

──インスタントポットの成功から学んだ、最も重要なことは何か。

(起業を目指す人は)ニッチ市場を見つけ、多くの人にとって価値あるものを作り出すことだ。私たちが9年前にインスタントポットを発売したとき、クイジナートなどの大手ブランドは関心を示さなかった。このテクノロジーが、投資に値するものだとは思わなかったのだ。私たちには8年間、競合相手がいなかった。

生み出す価値は、それが大きくなればなるほど、(開発者が)受け取る恩恵も大きくなる。製品を手頃な価格に設定すること、顧客との関係を大切にし、意見を聞くことが重要だ。

編集=木内涼子

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