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2018.01.31

ミレニアルピンク一色の「ティー専門店」は、 なぜ日本進出を決めたのか?

ALFRED TEA ROOM 青山本店

足を踏み入れた瞬間、目の前に広がるミレニアルピンク一色の店内。そしてロゴの前に立ち止まり、スマホを片手にフォトジェニックなドリンクを撮影する女性たち──。

2017年10月31日、青山と新宿にオープンしたロサンゼルス発のティー専門店「ALFRED TEA ROOM(アルフレッド ティー ルーム)」はいま、女性たちの間で人気のスポットだ。目当てはボバ(タピオカ)が入ったミルクティーやピンクドリンクといったティードリンクたち。

ミレニアルピンクの色使い、そしてインスタ映えするパッケージや世界中から厳選した茶葉の味わいをカジュアルに楽しめるティードリンクが女性たちの心を掴み、日夜、アルフレッド ティー ルームに関する写真がツイッター、インスタグラムに投稿されている。



戦略的に採用された「ミレニアルピンク」

アルフレッド ティー ルームは、LAのメルローズプレイスの並木通り沿いに位置するコーヒーショップ「ALFRED COFFEE SHOP(アルフレッド コーヒー ショップ)」から派生する形で誕生したブランド。もともと、アルフレッド コーヒー ショップは米国内に6店舗を展開しており、人気店として知られている。

新たにティールームを立ち上げることにした背景には、世界的なウェルネス志向の潮流に加えて、ミレニアルピンクが大きく関わっている。ミレニアルピンクは2016年頃から、プラダやグッチなどのハイブランドでも使われるなど、少しずつ流行の兆しを見せていた。


アルフレッド ティー ルームのジョシュア・ザッドCEO

そこに目をつけたのが、アルフレッド ティー ルームの創業者兼CEOであり、クリエイティブディレクターのジョシュア・ザッドだ。彼はアルフレッド ティー ルームの出店経緯について、こう振り返る。

「ここ数年のヘルシーブームと共にLAでも“お茶”への関心が高まってきていたので、ティー専門店を作りたいと思っていたんだ。特に女性からの関心が高いと感じていたし、時代の流れを考えてみても、女性が活躍する社会がやってきている。そう思い、決められた価値観ではなく自分の意志で生き方を決める女性が集まることができる場を作ろうと思った」
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文=野口直希 写真=大崎えりや

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