「戦術家」ではなく「戦略家」になる3つの方法

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自分の影響力の範囲を拡大するには、新たな関係を構築して人脈を拡大すること。「あなたは1人の上司の下で数人のチームメンバーと働いているのか、それともより大きなグループで働いたり、チームを渡り歩いたり、自分の普段の仕事とはあまり関係のない組織と協働したりして影響力を与えているだろうか。そして何より、他者への理解を深めているだろうか?」

マンシュは「自分が現在行う仕事の中で、他人の役に立つものはあるか? この人やこのチーム、この組織を改善するために何ができるか」と自問することを勧める。他者にとって重要なものを深く理解してその成功を支援すれば、自分の達成したいことに他者を巻き込み、うまく協力してもらえるようになる。これは、インフルエンサーと同じだ。

3. 実現しようとする変化の規模

「戦略家になるために重要な3つ目の視点は、実現を目指す変化の規模だ」とマンシュ。戦術家は、現状を脅かさない目標や、新たな人脈構築・スキル習得を必要としない目標にコツコツ取り組んでしまう。一方で戦略家は、全く異なる考え方や運営方法が必要となる画期的な変革の実現を目標とする。

「戦術の実行と戦略的な取り組みを隔てるもう一つの要素は、“後戻りできない変化”を起こすかどうか」とマンシュ。つまり、戦略的になるためには大きな目標を持ち、広範囲にわたる全面的な変革を推し進める必要がある。「今から5年後の状況について、あなたの考えを語ろう。今日すべきことや明日起きることではなく、もっと大きな視点を持つこと」

戦略家になるには、未来を見据え、自分の影響力を拡大し、大規模な変革を推し進めなければならない。こうした3つの考え方を、皆さんはどう実践するだろうか?

翻訳・編集=出田静

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