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2018.01.31

サーフィンの聖地で「再生ヨガマット」を作る米起業家の野望

Yulia Grigoryeva / shutterstock.com


創業以来、Sugaは28トンもの廃棄ウェットスーツをヨガマットに生まれ変わらせてきた。シールズは同社が赤字になったことはないと言い、「(設立当初から)オーガニックな成長を遂げており、商品の需要と入手できる廃棄素材の量のバランスも取れている」と語る。

シールズの目標は、2020年までに世界の廃棄ウェットスーツの95%を再生させることだ。Sugaはまた、生涯ヨガを行う人を対象とした、マットの交換サービス「Suga C2G」(Cradle-to-Grave=ゆりかごから墓場まで)も提供している。破損した古いマットはリサイクルされ、新しいマットの材料になる。

起業家としてのシールズは、パタゴニア創業者のイヴォン・シュイナードや、エコなカーペットで知られるインターフェイス創業者のレイ・アンダーソン、漁網のリサイクル素材でサングラスやスケートボードを製造するブレオの創業者といった先達の影響を受けてきた。今、シールズと同じように環境負荷の低減を目指す起業家は大勢おり、そのつながりは深まっているという。

「Sugaは同じ志を持つ企業やNPOからなる素晴らしいファミリーの一員だ。情報交換、共同マーケティングなどを通じて助け合う仲間たちがいる」

そして彼の一番の師は自然だ。

「40億年かけて進化し続けてきた、地球上の生命の相関性から学ぶべきことは無数にある。自然の仕組みを参考に循環型経済の構築を目指すことは、とても合理的なシステム思考だと思う」

編集=海田恭子

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