ニュースサイト「MacRumors」が掲載したクオの報告によると、アップルは今年3モデルのiPhone Xの後継機種をリリースするという。5.8インチのiPhone Xの第2世代モデル、6.5インチの「iPhone X Plus」、さらに6.1インチの「iPhone X SE」がここに加わるという。
また、これらの3端末は従来よりも大容量のバッテリーを搭載するという。この情報は韓国の「ET News」の中国語版でも報じられている。さらに、iPhone X SEには妥協点もあり、ディスプレイはOLEDではなく、デュアルカメラや3Dタッチ機能も搭載しないという。
ただし、一番気になるのは価格に関する情報だ。一部ではiPhone Xの第2世代モデルは大幅に価格を引き下げるという説も出ているが、クオはこれを否定している。iPhone Xの第2世代モデルもまた、価格は1000ドルからになる。さらに、iPhone X Plusに関しては1200から1350ドルに。そして、“廉価版iPhone”として知られたiPhone SEの後継機種の「iPhone X SE」は、iPhone 8よりも高い700ドルから800ドルのレンジになるというのだ。
2016年に発表のiPhone SEは349ドルからという手頃な価格で愛されたが、次のiPhone X SEはその2倍以上の値段で売られることになる。
しかし、アップルは一体なぜここまでの強気の価格設定を行おうとしているのだろう。クオは以前の予測で、アップルはiPhone Xの現行モデルの生産を夏に終了させ、iPhone X Plusと呼ばれることになる大型モデルを出すと述べていた。
つまり、アップルはiPhone Xをプレミアムモデルのポジションにキープする戦略なのだろう。また、iPhone X を800ドル程度の価格に値下げした場合、iPhone X SEと食い合いが起きてしまう可能性もある。
iPhoneファンはアップルへの忠誠心が高いことで知られる。しかし、クオの予想が正しいとするならば、価格がさらに上昇する中で今年は彼らの忠誠心がどこまで続くかが問われる年になりそうだ。