絶望的な職場が持つ10の特徴

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以下は読者のカイルから寄せられた便りと、私からの回答だ。



私は約2年前、今の職に就きました。最初の1年間は順調でしたが、以降は悪化の一途になっています。

状況が好転してくれることを願ってきましたが、その願いは今のところかなっていません。新しい副社長が就任しましたが、6か月も経たずに退任しました。辞任したのか解雇されたのかは分かりません。

私の上司の“エンジェル”はとてもよい人です。問題は彼女ではなく、会社全体にあります。会社は普通、離職率を気にするものですが、この会社はまったく気にかけず、次から次へと新しい人を雇うのです。新入りに「この会社の社風は?」と聞かれても、どのように答えたらよいかわかりません。

「最悪ですよ」とは言いたくないのですが、実際にはその言葉通りです。私の恋人がMBAを取得する2020年5月まで、今の仕事をどうにか続けたいと思いますが、長い道のりに思えます。

何かアドバイスをいただけないでしょうか。



自分の直感は最高の道しるべだ。従業員の離職によって被害を受けるのは、長続きするものを構築しようとしている組織だけ。中には、長続きする事業を目指すつもりがなく、経営者が事業売却や撤退を計画しているような企業もいる。従業員は、そのゴールへと到達するためにしか必要とされていないのだ。

これは道徳に反した経営方法かもしれないが、少なくともそうした企業のオーナーや経営者には、目指すゴールがある。従業員の私たちも、同じく明確なゴールを持たなければならない。

あなたも自分のゴールを設定する必要がある。転職を考えているのであれば、新しい仕事で何を得たいのか、またその理由は何かを明確にし、自分の目指す方向を定めよう。

ヘルスケアの仕事を目指すのなら、自分の興味に合うとともに、必要な給与や福利厚生を得られるような分野の資格を取得しよう。あるいは、学校の夜間コースに通うことで、その業界に入るために必要な資格を手にできるかもしれない。受講を申し込み、明るい未来へ向かって動き出すことは、大きなステップとなる。

まずはゴールを設定し、そのゴールから逆算して次のステップを決めよう。そして、現在いるA地点から、あなたのキャリアの次のステップであるB地点へ進むためのプランとタイムラインを作成する。

あなたの会社の経営陣にも何らかのプランがあることはほぼ間違いない。ただ、そのプランを従業員と共有する必要性を感じていないのだろう。自分のキャリアを、自分以外の人に管理させてはいけない。

自分の将来像を描けば、元気が得られる。それは、これから出発する旅に必要な燃料となるだろう。
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編集=遠藤宗生

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