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2018.01.29

LVMH会長が資産8.5兆円で世界5位の長者、ザッカーバーグを抜く

(左から)ベルナール・アルノー、妻のヘレン・アルノー、ディオールのディレクターのマリア・グラツィア・キウリ(Photo by Getty Images)

世界の高級ブランド市場をリードする「LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・グループ」は1月25日、2017年第4四半期決算を発表した。売上は前年同期比13%増の426億ユーロ(約5兆8000億円)となり、純利益も29%の伸びを達成した。

この報せを受け、26日のLVMHの株価は5%上昇。同社のCEO及び会長でLVMHの株式の5%以上を保有するベルナール・アルノーの資産額は数時間で約35億ドルの増加になり、779億ドル(約8.5兆円)にまで伸びた。

アルノーは現在、地球上で5番目にリッチな人物になった。彼は昨年3月のフォーブスの「世界のビリオネアランキング」で11位につけていた。アルノーの資産額はそれ以降、360億ドル以上の増加となっており、マイケル・ブルームバーグやコーク兄弟(チャールズ・コークとデイビッド・コーク)、ラリー・エリソンやメキシコの実業家のカルロス・スリム・ヘルよりも裕福な人物となり、26日現在でマーク・ザッカーバーグ(6位)よりも上位に君臨している。

アルノーは声明で次のように述べた。「世界市場における活発な購買意欲により、このパフォーマンスが達成できた。我が社の創造性やブランドを常に最新のものに保つ努力により、この業績を下支えすることができた。新たなイノベーションを起こし、美を追求する意思で今後もブランドの価値を高めていきたい」

昨年4月にアルノーの一族はクリスチャン・ディオールを130億ドルで完全子会社化すると宣言した。アルノーは現在、ディオール株の97%を保有しており、株価はそれ以降38%上昇。今回の決算発表後にさらに5%の上昇となった。

アルノーが彼のブランド帝国の建設に取りかかったのは1984年。クリスチャン・ディオールを買収した時だった。彼は1989年以来、ドン・ペリニヨンやブルガリ、ルイ・ヴィトン、セフォラやタグ・ホイヤーなどの70ブランドを傘下に持つLVMHグループを運営している。

編集=上田裕資

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