英航空調査会社OAGによると、運航本数が多かった路線の上位に入ったのは、全て国内線だった。最多の金浦国際空港~済州国際空港線は、年間6万4991本を運航した。1日当たりでは178本という計算になる。興味深いのは、この路線はビジネス目的ではなく、観光で利用する人が大半だということだ。訪れる観光客の多さから、ほぼ15分に1本が離陸している。
韓国で最も大きい島である済州島は「韓国のハワイ」とも呼ばれ、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産にも指定されている。利用客は国内からの観光客が大半を占めるが、中国をはじめとする外国人客も増加している。
2番目に運航本数が多かったのは、オーストラリアのメルボルン~シドニー線だった。飛行距離約713kmのこの路線では昨年、5万4519本が運航した。3位はインドのムンバイ~デリー線となっている。また、米国の国内線で最も運行本数が多かったのはロサンゼルス~サンフランシスコ線で、ランキングでは7位に入った。
一方、国際線で最も運航便数が多かったのは、香港~台北(台湾)線だった。2位はクアラルンプール(マレーシア)~シンガポール線、3位はジャカルタ(インドネシア)~シンガポール線となっている。
以下、昨年中の運航便数が最も多かった路線のトップ10を紹介する。
1位:済州~金浦(ソウル)/韓国/6万4991便
2位:メルボルン~シドニー/オーストラリア/5万4519便
3位:ムンバイ~デリー/インド/4万7462便
4位:福岡~羽田/日本/4万2835便
5位:リオデジャネイロ~コンゴーニャス(サンパウロ)/ブラジル/3万9325便
6位:札幌~羽田/日本/3万8389便
7位: ロサンゼルス~サンフランシスコ/米国/3万4897便
8位: ブリスベーン~シドニー/オーストラリア/3万3765便
9位:ケープタウン~ヨハネスブルク/南アフリカ/3万1914便
10位:北京~上海/中国/3万29便